森本慎太郎“山里”、ついに富田望生“しずちゃん”に自分から謝る “南キャン”コンビ仲、歴史的な雪どけ<だが、情熱はある>

2023/06/25 06:00 配信

ドラマ レビュー

コンビ仲も復活し、7年ぶりに「M-1」に参戦した南海キャンディーズの山里(森本慎太郎)としずちゃん(富田望生)(C)日テレ

ユニットコンビ「たりないふたり」として数々の漫才を生み出した、オードリー若林正恭南海キャンディーズ山里亮太の半生を基にしたドラマ「だが、情熱はある」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)。6月18日放送の第11話で、山里(森本慎太郎)のお笑いへの熱量を知ったしずちゃん(富田望生)が再び「漫才をやりたい」と訴え、7年ぶりに「M-1」に参戦するエピソードが描かれた。決勝を目指し奮闘する中で、凍りついていたコンビ仲も劇的に改善され、ついに山里からしずちゃんに謝るという南キャン史上、大きなターニングポイントが刻まれた。(以下、ネタバレを含みます)

山里、ボクシングに没頭するしずちゃんに不満MAX


このドラマは、若林と山里の半生を基にした“ほぼ実話”の青春サバイバルストーリー。“極度に人見知りな超ひねくれ男”(若林)と、“妬み嫉みの固まり男”(山里)、そんなたりない二人の友情物語でもないし成功物語でもないが、もがきながらも“情熱はある”人生を描いていく。

山里としずちゃんの仲は悪化の一方…。というか、これ以上悪化できないほど最悪だった。そして、ドラマで演じたボクサー役ををきっかけに本格的に始めたボクシングで高い評価を受けだした彼女に、山里の不満はさらに募る。廊下でマネジャーと話す際、わざと楽屋のドアを開けて「ボクシングよりお笑い頑張ってほしいんですけど」と、聞こえよがしに言う始末。しかし、彼女がロンドン五輪に出られる可能性が出てきた途端、山里は態度を一変。「おいしい」と感じ、いきなり「応援してます」スタンスをアピール。彼が“天の声”をしている「スッキリ」の芸能コーナーでも、あからさまに応援し始めた山里に対し、しずちゃんは心底うんざりするのだった。

しずちゃん、ボクシングを通して山里のお笑いへの情熱を知る


しずちゃんは、あと一歩のところでオリンピックの夢が破れた。それからしばらくたったある日、彼女はボクシングと真剣に向き合う中で、山里がどれだけお笑いに情熱を傾けているのか、身をもって分かった、と彼に告げた。自分では真剣にやってる“つもり”だったのだ、と。だから、彼に怒られても、当時は意味が分からなかった。でも、できてなかったから怒られたんだと今は分かる。

そして、彼女は続けて「山ちゃんみたいに頑張りたいから…。お笑い、頑張りたいです」と、山里に告げた。無言で聞いていた彼は「『M-1』、もう1回出たくて…。漫才、やりたい」との彼女の言葉に、「ボクは…。覚悟が必要です」としか言えなかった。崩壊したコンビ仲、開店休業の漫才…1からのやり直しだ。かなりの覚悟がなければ、この状態から「M-1」で戦えるまでになるのは無理なのだ。