ーーソロデビュー発表の際に、「レーベルの先輩であるエビ中さんに教えてもらいながらやっていきます」というようなユニークなコメントを発信されていましたね。一人の活動になって、離れたからこそ感じるエビ中への想いやソロとの違いを言葉にしていただけますか?
やっぱり一番の違いは「本当に両隣に人がいない」っていうところをすごく実感しますね。今まではたくさん人数がいて本当に賑やかな環境だったんですけれど…一人だと意外と静かなんだなって思ったり、ちょっとまだ慣れてないところもあって、ふと寂しいなって思ったりとかもするんですが、ソロになってやっていく中でこの環境にも慣れていていくと思います。もともとやっぱり責任感を感じる方だったんですけど、一人の方がより今まで以上に責任感っていうのは強くなりますね。ソロなので、全部自分次第で変わっていくので、どう行動するかは先を想像して決めていかないと、と思っています。
グループを離れた今もエビ中の活動は見てますし、Twitterとかで流れてきたりするので見ているんですけど、やっぱり変わらず「見ていて楽しいって思えるグループ」だしみんなの頑張りや成長がたくさん評価されてるところを見ると嬉しいです。
ーー確かに…人生の半分以上、12年もグループでやってこられたので、半年そこらでソロ活動には慣れないですよね。
エビ中として私が立った最後のステージの次の日が、新体制のお披露目ライブいうのもあったんですけど、「ああ自分はもうエビ中じゃないんだな」って卒業に関しては意外とすぐに感じることができて、普通に客観的にエビ中を応援することにシフトチェンジできました。
ーーそれは、エビ中として、アイドルとしてやりきったというような思いがあったからでしょうか。
そうだと思います。今のエビ中は、姉さんメンバーと、妹メンバーで分かれているみたいに
年齢が離れてる感じが良いバランスになって出ていると思います。
ーー柏木さんソロデビュー楽曲について伺います。エビ中ぽくも聞こえるし、ソロ曲としても聞こえる、いろいろな受け取り方ができる曲だと思いました。「お待たせ」「大好き」というメッセージも感じて、柏木さんの想いが詰まった楽曲だと受け取りました。柏木さんが込めた想いは?
元々の楽曲は洋楽で全編英語の歌詞だったんですよ。デビュー曲を決めるとき、会議から参加したんですが、100曲近くあった中からワンコーラスずつ聞いて、「これいい!」「いいけど歌唱が難しそうだね」「これを歌ってほしい」「これ歌いたい!」とかどんどんどんどん意見を抽出していって、さらにまた会議してって感じで最終的に決まったんです。
私の意見も、「どういう歌を歌いたいか」という打ち合わせが一番最初にあったときに「自分が歳を重ねても長く歌い続けられるような楽曲を歌いたい」とお伝えしました。「今だから歌える」「今しか歌えない」曲じゃなくて、とにかく歳を重ねても長く歌い続けたいと。楽曲にもいろいろ流行がありますけど、そこに私はあんまり流されたくなくて、自分がしたい表現と、みんなが求めてるものを両立させていきたいっていうお話しをさせていただきました。
もうひとつ大事にしたいことは、色々なジャンルを歌いたい、新しいものに挑戦していきたいということでした。いい意味でみんなが想像してるものを裏切りたい、っていうところが自分の中にありました。エビ中でも本当にいろいろなジャンルを歌ってきたので、今まで学んできたことは絶対に残しておきたい、そんな話を重ねてこの曲に決まったんです。自分のソロということで第一弾だし
本当に「ショーの幕開け」のようなイメージで新しい扉を開きたいということでこの曲を選びましたね
ーーそうそうまさに、「ショーが開ける」ような印象ですね。ミュージカルというわけではないですけどそういう印象の楽曲ですね。時代や流行に左右されない音楽を届けたい想いがあるんですね。
本当にたくさんの楽曲があったんですが、私もソニーミュージックさんも「これだね」ってみんなの意見が一致しました。受ける印象が人によって違うのもいいなって思います。やっぱり長く好きでいてもらいたい、長く聴いてもらえたら嬉しいなって思います。
ーー特に注目してほしいポイントはどこでしょうか
やっぱり自分がこうやってステージに立てたり音楽活動できるのは、応援してくれるファンの方がいてくれるからですし、だからこそ歌詞には「感謝」や「これからの期待」とか「待っていてくれてありがとう」という要素は入れたいなと思って、クリエイターさんたちの力をお借りしてこの歌詞になりました。歌詞からは私からの気持ちを受け取ってもらえるんじゃないかなと思います。