『マッシュル-MASHLE-』THE STAGE クリエイター陣が語る見どころ 2.5次元は「振付で縛らない」余白がキャラらしさを生む

キャストとしての出演歴が振付に活きる

振付の野田裕貴(右)、多和田任益(左)は俳優としても活動撮影=WEBザテレビジョン編集部


――振付のお三方に伺いますが、今回の振付で意識していることや、注目してほしいポイントを教えてください。

野田 見てほしいところがいっぱいあるんですが…魔法学校が舞台なので、杖を使った振りがあったり、ダンスでの魔法の表現は意識して作っているところです。あと、えりなっちちゃんの振付のよさがすごく出ています。ポップさやキュートさ、キャッチ―さを感じます。

えりなっち えー!嬉しい!私は普段、映像とか広告のお仕事が多くて、2.5次元の振付は初めてなんです。空間の使い方が全然違う。映像だと平面で考えているから、舞台で実際やってみたら小さく見えてしまったりするので、今までやってきた振付とはまた違う引き出しが生まれて、学ぶことが多いです。

――多和田さんはミュージカル『テニスの王子様』など、ご自身も2.5次元作品に出演されてきましたが、今回初めて2.5次元の振付を手掛けることへの思いはいかがですか?

多和田 実は2.5次元作品にはテニミュと舞台「文豪ストレイドッグス」しか出てないんですけど、2作品ともシリーズとして長かったし、2.5次元というものがすごく好きで。いつかネルケ(プランニング)作品に振付として関わりたい、お世話になったところに恩返ししたいというのは、2020年に梅棒に加入したときからの夢のひとつでした。始まる前は不安もありましたが、始まってみたら悩む間もなくどんどん進んでいくので、結果のびのびできていますね。

野田 見ていると、多和田くんは教え上手だなと思います。稽古の合間にキャストとよくコミュニケーションをとっている印象があって、助かります。

――過去の演者としての経験が活きているんじゃないでしょうか。

多和田 確かに、2.5次元が初めてだと、役に対してどこまで自由にアプローチしていいのかがわからなかったりするので、そのあたりのアドバイスは無意識に経験を活かせているのかもしれないです。