温泉を堪能した後は、お待ちかねの夕食。高い天井が特徴的な優美な「レストラン トレ・コローネ」でいただくのは、北部九州やヨーロッパから取り寄せた食材を使ったイタリアン「季節のスペチャーレコース」だ。
前菜の「鴨生ハムと魚介のスモークサラダ バーニャカウダ仕立て」から、その美しい盛り付けに圧倒される小田井。ちなみに夕食では、ワインソムリエでもある支配人が厳選した“料理にあうワイン”を楽しむこともできる。さっそくワインとのマリアージュを堪能した小田井は、「これ鉄板の組み合わせですわ」と思わず笑顔を見せた。
見た目も華やかなラヴィオリ、オマール海老のカラスミ焼きといった贅沢な品々のあと、待ちに待ったメインディッシュは「特撰佐賀牛ヒレ肉のグリル」。ゴルゴンゾーラチーズのクリームソースがかかったステーキを、小田井は添えられていたアワビと一緒にいただく。
上品な肉の旨味はもちろん、海の幸であるアワビとの合わせ技に「こんな贅沢ないですよ…」と感動の溜息を漏らす小田井。「1つだけが良くてもダメですので、すべてが私たちの想いがこもったもので」と料理とワインへのこだわりを話す支配人に、小田井のお酒もぐいぐい進む。洗練されたもてなしの数々に、すっかり酔いしれていた。
夕食のあと、小田井が向かったのはホテル内にある本格的なバー。バーテンのおすすめであるフレッシュスイカを使った「マルガリータ」カクテルをいただくと、その味わいに小田井のテンションが一段と上がる。
バーの雰囲気が昭和を思わせるオーセンティックバーであることも手伝ってか、バーテンがシェイカーを振る音に合わせて1曲歌うことにした小田井。名曲「コモエスタ赤坂」を熱唱したあと、「はじめての経験でしょ?」と珍しい“シェイカ―の音”に合わせたセッションを笑い声で締めくくった。
翌日は優雅にモーニングティー「嬉野和紅茶」をいただきつつ、地元食材をふんだんに使った朝食までしっかり堪能。玄関を出たあと、小田井は改めて「この門が、今僕が立っている現実の空間と、非現実的な空間の堺目に感じます」と宿での体験が夢心地だったことを思い返す。これまで数々の宿を見てきた小田井から見ても、「非現実的」なまでの極上体験だったようだ。
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