――実際に演じてみて感じたキャラクターのアピールポイントは?
テリ:何より、1つの顔で2つのキャラクターを演じるということでした。明確に区別をつける工夫が必要だったので、監督と脚本家の方と細かく相談しながら作り上げました。そういった細かいところをぜひ注目いただきたいです。
ジョンセ:私が演じたヘサンは、魅力のない人物と申しましたが、ドラマの中で悪鬼を探していく長い道のりで、いろんな人物、また事件と出会って、善人の側面がどんどん現れてくると思うんです。ですから、このドラマの終わるころには、ヘサンが魅力のある人物として皆さんの目に映ればいいなと思います。
――今作に限らず、お芝居で大切にしていることは何ですか?
テリ:ストレスから逃げないことです。自分ができる限りの最善を尽くす、それが自分の信念です。時に心身共にきついこともあるんですけれど、その瞬間に自分のベストを尽くすことが、その作品に対する、また自分が演じるキャラクターに対する最低限の礼儀だと思います。
ジョンセ:私も彼女と近いところがあります。演じる上でストレスを感じたり、悩みを抱えたりすることももちろんあるのですが、その中でできるだけ楽しんで、幸せだと思って付き合っていこうという気持ちで作品作りに取り組んでいるような気がします。それはこれからも自分として守っていきたいことです。
あと、作品を通して、自分個人としても成長したいという気持ちが強いです。それから、視聴者の方、映画館でご覧になる観客の皆さんにも、作品をご覧になる時間が「これは無駄だったな」とか「もったいない時間だったな」と思わせないようにするということ。それは意味を与えるとか、エンターテインメントとしての面白味を与えるとか、いろんな面で皆さんにとって有意義な時間になるように、そういった作品作りに邁進していきたいです。
◆取材・文=神野栄子
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