コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ケモミミ少女が心優しい少年に恩返しする様子を描いた漫画『玉藻の恋』をピックアップ。
作者であるミトさんが、2023月5月4日に本作をTwitterに投稿したところ、2.4万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではミトさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
路地裏にある古びた神社の社には、いまにも妖力を失いそうになっている狐の妖・玉藻が住んでいた。そんな神社に久々の参拝客として現れたのが少年・野並だった。野並はその後も、毎日のように社にやってきては草刈りをしたり、お供え物も持ってきたりと社の立て直しに尽力していた。
社が綺麗になってきたある日、社の回復とともに妖力を取り戻した玉藻が野並の前に現れる。玉藻の妖力にはあまり興味を示さなかった野並だったが、社の立て直しはゲリラ豪雨の日にも続けてくれいたのだった。
しかしゲリラ豪雨のあった次の日、野並は社に現れなかった。それを心配した玉藻が野並の家を訪れると、そこには風邪をひいて寝込む野並の姿が。見舞いに来ていた野並の母に追い出されそうになるも「今度はわらわが尽くす番じゃ!」と玉藻は妖力を使って野並に恩返しをし…。
心優しい少年・野並と、好きになった人にはとことん尽くす狐の妖・玉藻、それぞれの思いやりが交錯する本作。ネット上では、「玉藻かわいすぎる」「ハンカチありますか…」「尊死」「ほっこりして心温まる」「ケモミミ好きにはたまらん」「心が浄化される」などのコメントが寄せられている。
――『玉藻の恋』を創作したきっかけや理由についてお聞かせください。
ケモミミが大好きで、そんなケモミミの子と一緒に暮らせたら楽しいだろうなぁという妄想から生まれました!
――本作では、ケモミミ少女の玉藻、社の立て直しに励む野並それぞれの相手を思いやる優しい心が印象的ですが、それぞれのキャラクターや設定などはどのようにして生まれたのでしょうか?
誰かと共に暮らすこと、そばにいることでとても大切なことは、相手への思いやりだと思うので、まずそれが作品の基本でありたいなと考えていたので、それを感じ取っていただけてとても嬉しいです。
玉藻は妖の玉藻御前をモチーフにしています。玉藻御前は主に尽くすのが大好きな妖で、今回の「ケモミミと共に暮らす」というテーマにぴったりなのではないかと思いました。あと純粋にキツネ(イヌ科)という存在が幼い頃からとても好きだったこともあります。
野並に関しては、作中で彼は大学生なのですが、幼い頃から親の愛情は受けながらも、両親とも仕事が忙しくそばにいることが少なかった。その為孤独には慣れているけど、寂しさを抱えているというキャラクターなのですが…。
どこにでもいる、誰しもが抱えやすい悩みを持っている子にしたくて今のキャラクターになりました。玉藻がいないと生きていけないわけではなく、玉藻がいることで毎日の暮らしが楽しく、幸せを感じていくそういうキャラづくりを心掛けました。
――本作の中でミトさんが特に気に入っているシーンやセリフがあればお聞かせください。
気に入っているシーンは、玉藻がお花を供えられて恋に落ちるところです。
玉藻にとっては乙女心揺さぶるお花のプレゼントでした。胸キュンの表情は描いていて楽しいので、それもあってお気に入りになっています。
――ミトさんの作品は本作以外にも『狼の皮をかぶった羊姫』などケモミミ少女をテーマにした作品を多く描かれていますが、ケモミミが好きになったきっかけや描く上で意識していることなどがあればお聞かせください。
好きになったきっかけは、幼い頃から動物が大好きで、自分にも耳があったらとかしっぽがあったらなど考えていたところからケモミミを描くようになりました。私が描きたいケモミミは動物と人間の融合なので、その動物に人間の心が入ったらどうなるか想像しながら、本来のその動物の習性を取り入れながら描いています。
――ミトさんの今後の展望や目標についてお聞かせください。
漫画を描くのが大好きなので、これからもたくさん描いていきたいです。(こっそりケモミミの良さも広めたいです)
目標は描いていく漫画に自分が得たもの、大好きなものをたくさん詰めて、描いた作品集めたら「こういうやつ(人生)だったんだなぁ」とわかってもらえるようなそういう漫画を描いていきたいと思います。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも大切な時間をつかって私の漫画を読んでくださりありがとうございます!これからも一緒に楽しんでくださると嬉しいです!
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