私と運動との間を阻んでいたもの。それは自意識でした。なんか恥ずかしくなっちゃうんです。ピラティスやらヨガやら、おしゃれなことをする自分を想像するだけで照れちゃうというか。私の中では、女優さんってそういうことをよくやっているイメージがあって。そんな、“ザ・イメージ”みたいなものを裏切りたいという気持ちもあったのかもしれません。一応、職業・女優なんですけどね。もう、私の自意識ったら……。
でも、そんなこともだんだんいっていられなくなるんですよね。上がる年齢とともに、下がる体力。反比例の図式にあらがうには、もう運動するしか道はないという結果にたどりつき。自意識という障害物をズズズズ……と道の脇に押しやって、ピラティスに通い始めたというわけです。私の性格をよく知る事務所のスタッフたちは、『あと何回続くかねぇ』なんていって回数を予想しているようですが、いやいやバカにするでない。続けますから私!
効果もちゃんと出ているんですよ。まず単純に体重が減りましたし、筋力もアップ。今までしんどかったことが、だいぶラクにできるようになりました。週に1回しか通ってないのに効果が出ているのは、ピラティスの先生いわく、「何もやっていなかったから」。変なクセがついていないから、ピラティスのポーズも入りやすいんだそうです。ピラティスに出会うために、何もやってこなかったんじゃないかと思いましたよね! これって運命⁉
まだかわいいウェアが着れないところに、自意識の残骸を感じますが(笑)。こういった、自分に勝手に課していた足かせを外せたら、もっとラクになれるのかもしれませんね。もしもどこかで、あわ~い色合いの素敵なピラティスウェアを着ている松本を見かけたら、「松本、ひと皮むけたな!」と思ってやってくださいませ。でも道のりは、まだ遠い……!
取材・文=恩田貴子
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