山下美月“晃”、2年半に及ぶ鈴木仁“桂一”との切ないすれ違い<さらば、佳き日>

2023/07/06 12:30 配信

ドラマ レビュー

桂一(鈴木仁)の姿を見つけ、追いかけてきた晃(山下美月)(C)「さらば、佳き日」製作委員会

乃木坂46山下美月鈴木仁がW主演を務めるドラマプレミア23「さらば、佳き日」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレビ東京系)の第4話「赤の他人になんてなれないから」が7月3日に放送された。

誰にも言えない秘密を抱えながら生きる兄妹のヒューマンラブストーリー


同作は、「『このマンガがすごい!2017』オンナ編」にランクインした茜田千の同名漫画を原作にしたヒューマンラブストーリー。ある地方都市に“新婚夫婦”として引っ越してきた兄妹と、親や友達、職場や近所の人々など、二人を取り巻くさまざまな人間関係を描く。

幼い頃から留守にしがちな両親に代わり家事などをこなしてきたしっかり者で、保育園の先生として働く広瀬晃を山下が、頼りないが心優しい性格で、絵本の出版社で働く晃の3歳年上の兄・広瀬桂一を鈴木が演じている。

また、晃の親友・森珠希役に加藤小夏、桂一の友人で珠希の幼なじみの牧嶋剛役に伊藤あさひ、晃と桂一の母で仕事一筋な広瀬奈緒美役に小沢真珠、珠希の父で心配性な森恭一役に姜暢雄、桂一の演劇サークルの仲間・岡田敦子役に高月彩良が配役されている。

家を出てからの2年半、晃は何をしていた?


2019年春、大学進学と同時に晃は家を出て一人暮らしを始めた。それから2年半、2021年の秋になっても晃は一度も家に帰っていない...。

第4話は、妹の晃が家を出ていった後の“兄・桂一”の様子が描かれた回となっている。この2年半の間に桂一は大学を卒業し、映像制作会社に就職したが雑用ばかりで、上司からは“使えないヤツ”扱い。それは桂一が相手に強く言うことができない優しい性格によるものだが、なかなか理解されない損な性格なのかもしれない。

晃ではなく、母・奈緒美が前触れもなく帰国し、家に帰ってきた。これをきっかけに、なぜ晃が家に帰ってこないのかが分かり、桂一の中に変化が生じた。

兄・桂一を思い、忘れようとしていた妹・晃


今回、登場する場面が少なかった晃。この2年半の生活についてはいずれ描かれると思われるが、今回の登場シーンと母親と桂一のやりとりなどからも、晃の複雑な心境を垣間見ることができた。

晃が一人暮らしをしているアパートは大学の近く。高校の同級生で、野球に真剣に向き合う柳沢(青木瞭)も近所に住んでおり、珠希から住所を聞いて、借りていたDVDを返しにきた。高校時代から仲の良い友達で、柳沢が晃に気があるんじゃないかと珠希が思っていたほど。柳沢にしてみれば、DVDを返すというのは晃に会うための口実に過ぎないのだろう。

晃が母親に一人暮らしをしたいと伝えた時に言われた条件。それは「今までかかった学費を全額返すこと」だった。母親にしてみれば、それぐらい言えば一人暮らしを諦めるだろうと思っていたようだが、晃は自分で決めたことを貫く“強い”性格なので、その条件をのんで家を出た。