声優、YouTuber、モデル、コスプレイヤー、そして2022年7月からは自身名義での音楽活動も。「マルチタレント」を掲げ、さまざまなジャンルで活躍する夜道雪(よみちゆき)のコラム連載、「夜道 雪のBlowin' the Night wind!(夜風に吹かれて!)」では、地元・北海道から上京し、現在の「表現者・夜道雪」が生まれるまでの道のりを、「夜道節」で綴っていきます。
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「どうして髪を赤くしたの?」
「どうして金でも茶でも紫でもなくて、赤なの?」
これ、よく聞かれます。正確に数えたわけではありませんが、体感的には赤に染めてから週に3回くらいのペースで聞かれています。健康優良社会人のジム通いといい勝負です。
個人的には、こんなに聞かれるものなんだ!と驚いたものですが、よくよく考えてみたら身の回りに赤い髪の人間がいる人のほうが少ないですよね。馴染み深いのは某海賊団くらいでしょう。
さて、それでは答えします!
なぜ私が髪を赤くしたのかを!
それは…
…
…
地毛です。
…
(な…なんだってーーーー!!)
それは本当かユキバヤシ!という皆さんの心の声が聞こえます。
実は私…生まれつき赤だったんです。
だから、普段は黒染めしてたんです。赤に染めるのではなく、黒に。ビックリですよね。
信じられませんよね。
まぁ嘘なんですけど…
失礼しました。
ご存じの方もおられると思いますが、私は17歳あたりから20歳くらいまで、髪に赤メッシュを入れていたんです。
その後、『スーパーカブ』の小熊ちゃんのオーディションに合格したことをきっかけに、もっと彼女に近づきたいという思いで黒髪に戻しました。
そこから約2年、諸事情(主に染めるのが面倒になってしまった事)により夜道雪の黒髪政権は継続。
そして23歳7ヶ月くらいの現在、やっと、やっと、赤髪に戻りました!!!!
正直、赤に戻す前はかなりビビってました。
だってほら、第一次赤髪内閣の頃の私まだ10代だったじゃないですか。若気の至りだとか赤毛のイキリだとか言えば許されていたんですよ。
それに、手前味噌ですが赤髪結構似合ってるなと思ってましたし。でも、今ではもう23ですよ…世間的には大卒社会人の年齢の人間が、いい歳して赤髪メッシュとか入れて痛々しい…とか思われないかしら、なんて。
でも、勇気を出してエイヤーと染めてみたらみたで、自分的には物凄くしっくりきています!
そもそも、夜道雪にとって赤髪とは、夜道雪そのものを印象付ける個性であり、チャームポイントでした。
はっきり言って特徴のない地味な顔立ちの私には、これくらいのインパクトがないと平々凡々すぎる気がしていたのです。
とまあこのように、自分でもかなり気に入っておりますので、何か黒髪に戻さなくてはならない特段の理由がない限りは、しばらく赤髪を貫いていこうと思っています。
ショートケーキのように白い夜道雪を彩るイチゴのような赤を、しばしお楽しみください。
さて、赤髪を入れた理由は以上の通りですが、「そもそもなんで赤色なのか?」と疑問に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
メジャーな髪色といえばやはり金髪や茶髪でしょうし、私自身も必ずと言っていいほど初対面の人に「なぜ赤色なの?」と質問されます。それくらい赤を選んだことは不思議がられるようです。
では、私が青でもなく緑でもなく黄でもなく白でもなく虹色でもなくドドメ色でもなく、
赤を選んだ理由。
これについてお話ししていきたいと思います。
理由は二つあります。
まずは一つ目について。
SNSで積極的に活動し始めた17歳頃の私は、主にTwitterをメインに更新していました。
あれ?今もTwitterメインじゃないの?と思ったそこのあなた。君のような勘のいい奴は嫌いじゃないよ…
はい、それはさておき、当時の私はTwitterを使いながら何となく、青色系の絵文字やリンク、ハッシュタグをツイートすると、なんとなく埋もれてしまいそうな気がしていました。
おそらくTwitterアプリが水色メインで構成されているため、水色はTwitterでは目立ちにくいのではないかと感じたのでしょう。
そんな若かりし頃の夜道は、髪を紅色にする前から、なるべくハートやサクラなどの暖色系の絵文字を使って、皆さんの目に止まって頂けるように意識していました。
また、本来であれば拡散を期待してつけるハッシュタグも青色で表示されるため、あえてつけずにツイートしてみたり。個人的にはその方が伸びていたような気もします。
つまりTwitter世界でも、色の効果って結構大事な要素なのではないかと思っていたわけです。
その頃の私は、自撮りや撮影した際のデータとかをよく添付してつぶやいていました。うまく撮れた自撮りや可愛く撮ってもらえた写真、せっかくなら1人でも多くの人に見てもらいたいと考えるのは自然の理。
どうすべきかと悩んでいたある日。
「もうこの際、髪の毛を赤くしてしまえば良いのではないだろうか」
私の、私による、私のための答えが突然生まれたのです。
そんなことあるんかい!とか、ゲティスバーグ演説かよ!と思われる方もいるかもしれません。しかし、道はいつも突如として示されるものなのです…
時に私の赤髪の部分、実は以前は水色…つまりTwitterの海に溶けやすい同系色でした。
そのときはさほどツイートが伸びなかったのですが、反対色の赤にしてからはかなり拡散されるようになったのです。
これはやはり、赤という色の効果が強かったのだろうと思います。それまでは素通りしていた人たちの目にも入りやすくなったことで、リツイート増につながったのでしょう。
二つ目の理由は、赤が好きだからです。
ちなみに、私の1番好きな色は黒で、持っている服のほとんどが黒というくらい好んでいます。
黒は何色にでも合ってくれて、コーディネートしやすく下着も透けないし、汚れも目立ちづらいので最強に便利な色だと思っています。
2番目に好きな色は白かな。
私の「雪」って名前のイメージともぴったりだし、雪国出身で冬生まれということもあって、白は私そのものだと言っても過言ではないかもしれません。
そして、その次に好きなのが、本コラムの主役である赤。
赤を好きな理由は、単純にかっこいい色だからです。前述の黒や白と比べるとあっさりした理由に見えるかもしれませんが、そんなことはありません。
(ここから早口)
例えば戦隊ヒーローのセンターは常に赤ですな。これは正義や勇気を表したり、子どもが赤に反応しやすいという理由からですぞ。
アンパンマンの鼻が赤いのも同様で、乳幼児がほぼほぼアンパンマンを好きになるのは、認識しやすい円形と赤色を兼ね備えているからからですぞ。
歌舞伎の隈取メイクでも赤が活躍しておりますな。江戸時代に初代市川團十郎により始められ、顔の筋肉や血管を誇張する効果があるらしいですぞ。他の色にも役柄を描き分けるらしいのですが詳細はお調べくだされ。
(早口ここまで)
ほかにも、スーパーマンには赤いマント。
慶事には紅白の幕。
プロポーズには赤い薔薇。
アカデミー賞にはレッドカーペット。
山口百恵は真っ赤なポルシェ。
ほら、だんだんと赤が特別な色に思えてくる。
これを書いている私の心をかすめて、今にもステキな唄が流れてきそうです。
さて、先述のヒーローや戦隊で表される赤=正義、勇気のほかにも、情熱・愛情・興奮・生命・祝賀・幸運についてイメージしたとき赤色が浮かんできませんか?
まとめると、赤という色は、あらゆる状況や概念において何らかのパワーを与えてくれるような色として古来より扱われてきたし、私もそのような色だと思ったのです。
だから赤色が好きなのです。
しかも…夜道の大好きなイチゴもリンゴもサクランボもスイカも、マグロもイクラもキムチも、全て赤色!
クセになる味、ラーメンの山岡家も赤色!
美味しいものは基本赤!
なんかこれだけ熱く語ると、実は拙者の一番好きな色は赤なのではないかという疑惑が出そうですね。ふふ。ご想像にお任せします。
とまあ、種々多様な理由をもちましてメッシュを赤にしたという訳なのです。
ただ、今後もしメッシュの色を変えるとしたら白がいいなとも思ったりもします。黒髪に白メッシュってカッコ良さそうじゃないですか。儚さと可憐さと透明さを表す色だし…
その際はまた皆さんにご報告しますね。
ということで、久方ぶりに復活しました赤髪の夜道雪、少しでも気に入っていただけると嬉しいです。
最後に、私のツイートの引用欄に現れた、ド直球火の玉ストレートを紹介します。
【陰キャって赤黒の配色が好きだよな】
それでは陰キャの皆さん、また次回のコラムでお会いしましょ
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