岡田将生と清原果耶が、7月8日に都内で開催された映画「1秒先の彼」の公開記念舞台あいさつに登場。共演の荒川良々、羽野晶紀、メガホンをとった山下敦弘監督、脚本の宮藤官九郎と共に登壇し、公開を迎えた感想や、“七夕の願い事”などを語った。
同映画の原作は第57回台湾アカデミー賞最多受賞作である「1秒先の彼女」。男女のキャラクター設定を反転させ、京都を舞台に何をするにも人より1秒早い“ハジメ”(岡田)と1秒遅い“レイカ”(清原)の消えた1日を巡る物語だ。山下監督と脚本・宮藤が初タッグを組むことでも注目を集めている。
劇場公開日が7月7日の“七夕”当日、一夜明けて行われた舞台あいさつということで、キャスト陣は浴衣姿で登壇。公開を迎え、主演の岡田は「無事に公開できたことを本当にうれしく思っています。今日来ていただきありがとうございます」と安堵(あんど)の表情で観客に感謝を込め、“七夕の願い事”を聞かれると「僕この間人間ドックに行って、この年齢(33歳)で1cm伸びたんですよ。あともう1cm伸びたい(笑)」と身長が伸びたことを明かしつつ、もう少し欲しいと願いを込めた。
同じく主演を務めた清原は「無事に映画が公開されて、昨日から何だか気持ちがホクホクしてうれしいです。七夕の願い事は…窓際とかにいい音が鳴る風鈴が欲しいです(笑)。よろしくお願いします」と、ささやかな願いを。
また、山下監督と以前タッグを組んだ映画「天然コケッコー」の舞台あいさつにも浴衣姿で登場したという岡田。16年ぶりに再び浴衣姿で山下監督と舞台あいさつに登壇した気持ちを聞かれると「先ほど裏でその話を聞いて、『天然コケッコー』でも浴衣を着てみんなと立っていたんだなって。今日浴衣を着るのは知っていたので、監督も浴衣なのかなと思ったら普段のスタイルなので(笑)。見たかったなと思いました」と、山下監督の浴衣姿が見られなかったことを残念がる。
そんな山下監督は、岡田が「天然コケッコー」の頃から比べて進化・変化したところを聞かれ「もう別人ですね…うそですけど(笑)」とおどけつつ、「中身はあんまり変わってないんですけど、(前回が)ほぼデビュー作だったので、そこから俳優さんとして立派になられたなという感じです」と目を細めると、岡田は「ありがとうございます。うれしいです」と感激の面持ちで言葉を受け止めていた。
一方、宮藤の脚本作品に初出演した清原は「レイカちゃんという役で、ハジメ君みたいにいっぱいしゃべる役じゃなかったんですけど、宮藤さんの言葉の使い方というか、紡ぎ方が全部優しくて、温かくて。だからこそこういうみんなを包んでくれるような優しい映画ができたんだろうなと。そのせりふをしゃべれたことがすごくうれしいですし、レイカちゃんのパワーにもなったので、感謝しております」と脚本の魅力を語るとともに感謝し、宮藤は「ありがとうございます。何すか?俺、今日死ぬんですか?(笑)」と照れていた。
なお、舞台あいさつ終盤には劇中で岡田と清原それぞれの幼少期を演じた子役の柊木陽太、加藤柚凪も特別ゲストとして登場。岡田と清原にサプライズで手紙を贈った。
映画「1秒先の彼」は、東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー中。
◆取材・文・撮影=ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)