小関裕太“蒼真”が初回からアクセル全開… 狂気的演出が迫真すぎる<癒やしのお隣さんには秘密がある>

2023/07/08 16:16 配信

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駄々洩れの狂気と怪しいメッセージ


藤子が健全に出会いを喜んでいた同時刻、それ以上に悶絶していたのが蒼真だ。ネクタイを噛んで叫びたい気持ちを堪え、体全体で喜びを表していた。それでも漏れてしまう笑い声が、藤子の写真が壁一面に貼られた部屋のなかで虚しく響く…。

翌日、藤子はいつもどおりのストレス環境に置かれていた。特に度々無理を言ってくる社員・柏木隆(前田公輝)は、出張先のホテル予約と手土産の手配を押し付けられる始末。「駅から徒歩5分以内。あと俺ウォシュレットついてないとこマジ勘弁」「大福好きとか言ってたから。こしあんな」と丸投げして出ていく柏木にはさすがの藤子も爆発寸前だ。

夜仕事を終えた藤子は、冷蔵庫からビールを取り出すと「えきちかこしあんウォシュレット…えきちかこしあんウォシュレット…!」と不満の呪文を口にしながらベランダへ。緑と電飾によって環境を整えたベランダは、彼女のリラックスポイントなのかもしれない。

しかしビールをひと口して息をついた瞬間、ベランダの間仕切り越しに笑い声が。隣のイケメンに謎呪文を聞かれていたと知り、「あ、え、あ…いらっしゃったんですね!」と慌てふためく藤子。蒼真も「えきちかこしあんウォシュレットってなんだろうと思ったらつい…」と、盗み聞きした形になったことに謝罪を入れる。

イケメンに恥ずかしい呪文を聞かれて落ち込む藤子だったが、「お仕事大変なんですね」と蒼真からパスが。「帰りの準備してるのに、仕事頼んでくる?ってイラっとしちゃって…。しかもその指示がすごい細かくて!」と愚痴ったところ、蒼真からは「それが“えきちかこしあんウォシュレット”だったんですね」と控えめな笑い声が返ってくる。

話をしているうち、「隣にいるのに、声だけで会話してるのはなんだか不思議」とお互い間仕切りから顔を覗かせてしゃべることに。飲んでいるビールが同じ銘柄だったり、お酒で仕事の疲れを癒しているなど意外な共通点が見つかって盛り上がっていく。

去り際に「藤子」という教えていないファーストネームで呼び止めて怪しまれるものの、大家から聞いたということでごまかした蒼真。「またこうやって、話しませんか」という約束を取り付けつつ、おやすみの挨拶を言ってその晩はお開きとなる。

ウキウキで「仁科さんって、癒しのお隣さんだ」と笑顔を浮かべた藤子。翌日には会社で「お隣に越してきたイケメン」の話をして後輩と盛り上がっていたが、仕事から帰ったときに事件は起きる。玄関の内側に、茶封筒で「君には失望したよ」という手紙が置かれていたのだ。間もなく、玄関扉に強いノックが。何度も何度も繰り返されるノックに、藤子は恐怖で固まってしまうのだった。