コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、“夫婦のスキンシップ”をテーマに描いた漫画『いってきますのキスがしたい夫婦の話』をピックアップ。
作者である漫画家のあきばるいきさんが、2023月6月2日に本作をTwitterに投稿したところ、7500件以上の「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではあきばるいきさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
新婚生活を送る妻の美咲は、朝仕事へ向かう夫・悠真からの“いってきますのキス”を求めていた。玄関先で悠真を送り出す美咲は期待に胸を膨らませるのだが、対する悠真は「いってきます」と告げるとそのまま家を出ていく。
まさかの展開に「あれ？ 期待してたの私だけ？ いってきますといえばチューでしょ？」「知らないなんてことはないよね？ 朝に弱いから忘れちゃったとか？？」などと一気に不安が押し寄せる美咲。すると突然、「ごめん忘れ物」と言って悠真が戻ってきた。
完全に“忘れ物＝キス”と思い込んだ美咲は「そのパターンでしたか～！！」と心の中で舞い上がるのだが、悠真は“忘れ物の傘”を手に持つと、またもやそのまま出ていこうとする。
思わず「ちょっと待って！ 他になにか忘れてない！？」と悠真を呼び止めた美咲。なんのことかわからない悠真は美咲に尋ねるのだが、美咲は恥ずかしくなってしまい、なかなか自分の口から言い出すことができない。
そして「ほら夫婦のスキンシップ的な…」と濁しながらも悠真に伝えると、ようやくキスのことだと気づいた悠真は「じゃあキスする？」とストレートに美咲へ提案する。
「もういいです しないですっ」といじける美咲だったが、悠真からの「本音は？」という言葉で、つい「し…したい……です」と言わされてしまう。
すると悠真のSっ気は加速。「じゃあ美咲からキスして」「言い出しっぺがやる これうちのルール」などと言って、半ば強引に美咲からキスをするように仕向ける。そこで美咲は抵抗を感じながらも、なんとか頑張って自分から行動に移すのだが…結局、恥ずかしさのあまり“ほっぺた”へのキスになってしまうのだった。
「私のヘタレ～！！」と心の中で叫んで落ち込む美咲。そんな彼女を見かねたのか、今度は悠真から美咲のくちびるにキスをした。
その後何事もなかったかのように家を出ていった悠真は、外で一人きりになると、急に顔を真っ赤にして「朝から嫁が可愛すぎた…」と余韻に浸り始める。どうやら美咲の前では冷静を装っていたものの、悠真もかなりトキめいていたようだ。
そして「これから毎日嫁いじりができる…」などと考えていた悠真は、結局傘を家に忘れたことに気づき、最終的にはバスにも乗り遅れてしまうのだった――。
新婚夫婦のやり取りの中に、“胸キュンシーン”が多く散りばめられている本作。ネット上では「めちゃくちゃキュンキュンした！」「最高の夫婦！ずっとやり取りを見ていたい」「美咲ちゃんのリアクションが可愛すぎるし、旦那さんのSっ気たっぷりな言動もドキドキした」「ほっぺにチューで終わりかと思わせといて、そこからまさかの“不意打ちチュー”とか最高かよ」「と、尊い…」などのコメントが寄せられている。
――『いってきますのキスがしたい夫婦の話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
「夫婦ものが描きたい」というところから始まり、「ちょっといじわるされる」というシチュエーションが好きなので、そこから自由に妄想しました。
――本作では、夫とキスをしたい妻の姿がとても魅力的で印象に残りました。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。
キスシーンの二段構えです。“ほっぺにキス”で焦らしてからの、“夫からのキス”でキュンとしてほしいなという思いで描きました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
散々いじわるした夫が最後グダグダになって終わるところが気に入っています。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか？
散歩、お風呂、寝る前、料理している時(考えすぎて調味料を入れ忘れるので危険)、あと1人でいる時はだいたい妄想しています。楽しいです。
――あきばるいきさんの作品は、キャラの表情や仕草がとても丁寧に描かれているため、その時のキャラの感情がとてもわかりやすいように感じました。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか？
ありがとうございます！キャラと同じ感情になるように気持ちを込めて描いています。表情がしっくりくるまで直します。
――今後の展望や目標をお教えください。
より多くの方へ作品を知っていただけたら嬉しいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！
この作品が元になった漫画『妻が完璧すぎるので、ちょっと乱していいですか？』が「COMIC FUZ」で連載中です。こちらも読んでいただけたら嬉しいです！よろしくお願いします。
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