最後に、畑は「最初に鈴木(努)プロデューサーからこの作品のお話を聞いたときに、『余命があるからこそ、誰よりも輝いて誰よりも最高に生きる女の子を演じてほしい』というすごく熱いメッセージをいただきました。台本を読んでみると、ひかりはどのシーンでも輝いているし、ひかり以外の6人も、自分の人生をすごく楽しんでキラキラしているんです。高校を舞台にした作品ですが、老若男女を問わず見ていただきたいですし、7人それぞれに個性があるので、見ていく中で誰かに感情移入できるんじゃないかなと思います」とアピールし、制作発表会を締めくくった。
ひかりは、鳳来高校3年C組の生徒。遺伝性の病気を患っていて、余命1年と宣告されている。みんなとさよならする前にノートにこの一年で成し遂げたいことを密かに書き、残された時間を最高な毎日にしようと行動している。
それゆえ、周囲からは“ポジティブ・モンスター”と称されている。突拍子もないことやクレイジーな奇行をやろうとするので周囲は引くが、最終的にはなぜか皆がひかりに引っ張られて行動するようになる。
ひかりは、3年D組にいる藤原大志(山下)に恋心を抱いていて、亡くなった母親・ふう子が使っていたビデオカメラを片手に、よく隣の教室に藤原を撮影しに行っている。
放課後には、ひかりの伯母・むつ子がやっているダンスカフェ「MUTSU」に木下幹太(杢代)、美山志乃(齊藤)、二色愛未(志田)と集まってダンスを踊っては、共同アカウント「BE:STAR」を更新している。2年生の時まで、大志も同じクラスでこのグループに属していたが、志乃を巻き込んだとある事件を起こしたことでD組に行き、みんなと少し疎遠になっている。
ひかりの生き方や考え方に魅かれた加賀凛(菊地)、鍋島聖衣良(みとゆな)もグループに加わり、一生かけても誰にも超えられない思い出を作るべく、高校最後の文化祭でみんなでダンスを踊ることを決意。文化祭が終わり、残された時間が半年になった時に起きた事件、残された時間が半年となり、ひかりが本当にやりたかったことが見えてくる。