――自分ではなく、人へ提供するネタを作る難しさはどんな部分でしたか?
きっと、役者さんは一つの設定コントの方がやりやすいと思うんです。ストーリーがあって、覚えやすいと思うから。ところが、今日やったネタは実はショートコント集になっているんですね。歌を急にやってみたり、決まったアクションがあったり、流れ関係なく。
脳に覚えさせるのってすごく難しくて、動きに関連付けて記憶していくと覚えやすいんですね。僕らも本番だと真っ白になったりするし、せりふが飛ぶというよりも暗記力が減っている感じ。でも、流れがあると次々と出てくるんですよね。
ところが、流れと全く違うことをやらなきゃいけないネタだったので、お二人は大変だったと思います。
あとは、音をどれだけバカバカしくできるか。釈さんが立っているときに流れるバックミュージックにも“ピコパコ”流れているだけで面白いはずだって思ったんですね。だから、この気持ち悪い違和感を作ることが、一番のテーマでした。
山西さんには、大阪の方ですし、あの方がコントをやっても違和感がないと思ったので、歌ってもらうことにしました。
――お二人の意外な姿がとても新鮮に見えました。
そうですよね。宴会芸に見えたことが実は成功で。売れないベテラン夫婦ユニットが、「だから売れねーんだ!」っていうイメージで。いろんな保険をかけておいたんですね。
歌詞を間違えたり、失敗したとしても、もう1回やってくださいって言ってあって。でも、それは間違いじゃなくて、そういうユニットだという設定なので大丈夫なんです。
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