「現実世界とメタバースを行き来する」というコンセプトを掲げ、楽曲やライブパフォーマンスを届けているダンス&ボーカルグループ、学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)。音楽・料理・故郷・趣味・日常――3周年記念ライブから「素顔」を解禁して活動をスタートした学芸大青春メンバー5人それぞれの「センス」と「エッセンス」を、毎週連載コラム「学芸大青春のジュネッセンス!!」でお届けします。
ゆっくり目覚めた僕は枕元の時計に目をやる。
セットしたアラームが鳴る2分前だった。
寝起きの悪い僕が珍しくアラームより前に気持ちよく目を覚ました。
それもそのはず、今日は3月からやってきた5th LIVE TOURの千秋楽となる東京公演なのだ。
いつも通りシャワーを浴びて準備を進めるが、今日は珍しく前日にほとんど荷物をまとめていたので余裕を持って準備が終わった。将綺と蓮もいつも通り余裕で準備を終え、陽介は何か忘れている気がすると何度も呟きながらも部屋から出てきた。勇仁は相変わらず大きな荷物でギリギリに準備を終え、みんなで寮を出て会場に向かう。
会場につきスタッフの皆さんに挨拶を済ませると、いつもお世話になっているメイクさんに早速メイクをしていただく。普段は本番直前にメイクやヘアセットをすることが多いが、今日はリハーサル前に新衣装での撮影があるので、このタイミングで済ませてしまうのだ。
メイク中誰よりもテンションが高いのはやはり将綺。ライブの日の将綺はいつにも増してテンションが高いので他のメンバーがメイクをしているときも、鏡を使ってメンバーやメイクさんに「かまちょ」してくるのだ。
メイクを終え5人での撮影を終えると今度は1人ずつの撮影になる。
リハーサルまでの時間もないので1人ずつ写真を撮り、終わった人からリハーサル着に着替えて準備をしていくのだが、将綺と蓮と喋って楽しくなってしまった陽介は自分の番が終わっているのに撮影中の2人に絡み続けて、スタッフさんに「早く準備して!」と怒られていた。笑
リハーサルは前回の公演からの修正点などを確認しながらみっちり2時間程行い。残すは本番のみ。体や声の調整をしたり本番への準備をしていると、少しずつ緊張していくメンバーが出てくるのを感じる。
そう僕だ。
そりゃ自分なんだから感じるに決まっている。
続いて陽介。直前になればなるほどそわそわしだすのはいつもの事だ。
今日で終わり、今日が今までの集大成、そんなことを考えると思わず緊張してしまうが、「今まで積み重ねてきたことをいつも通り出すだけ。自分がまずライブを楽しもう。」そう思うと少しは緊張がほぐれ、メンバーを見渡すとさらに緊張がほぐれる。
会場の声援にも背中を押され、いざステージに上がると最高の景色が広がっていた。
声出しができるようになったことで、ファンの皆さんの感情がビシビシ僕らにも伝わってきて、Zeppの会場としての一体感が過去のツアーとは比にならないものだった。
最高のライブはあっという間に終わってしまい僕らの5th LIVE TOURは幕を閉じた。
感謝、喜び、達成感、反省点。
それぞれの想いを話しながら寮に帰った僕ら。
自室に荷物を置いた僕は、気付くと倒れるように眠りについていたのだった。
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