鈴木仁“桂一”、妹・山下美月“晃”の爆弾発言「私たち夫婦です」に何を思ったのか...<さらば、佳き日>

2023/07/14 10:00 配信

ドラマ レビュー

晃の「私たち、夫婦です。新婚です」という発言に戸惑う桂一(c)「さらば、佳き日」製作委員会

乃木坂46山下美月鈴木仁がW主演を務めるドラマプレミア23「さらば、佳き日」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレビ東京系)の第5話が7月10日に放送された。(以下、ネタバレを含みます)

誰にも言えない秘密を抱えながら生きる兄妹のヒューマンラブストーリー


同作は、「『このマンガがすごい!2017』オンナ編」にランクインした茜田千の同名漫画を原作に、ある地方都市に“新婚夫婦”として引っ越してきたきょうだいと、親や友達、職場や近所の人々など、2人を取り巻くさまざまな人間関係を描くヒューマンラブストーリー。

幼い頃から留守にしがちな両親に代わり家事などをこなしてきたしっかり者で、保育園の先生として働く広瀬晃を山下が、頼りないが心優しい性格で、絵本の出版社で働く晃の3歳年上の兄・広瀬桂一を鈴木が演じている。

また、晃の親友・森珠希役に加藤小夏、桂一の友人で珠希の幼なじみの牧嶋剛役に伊藤あさひ、晃と桂一の母で仕事一筋な広瀬奈緒美役に小沢真珠、珠希の父で心配性な森恭一役に姜暢雄、桂一の大学時代の演劇サークルの仲間・岡田敦子役に高月彩良が配役されている。

2年半の間、”待つ”桂一と“忘れようとする”晃


第5話は物語に大きな進展があった回となった。妹の晃が家を出てからの2年半、桂一はただ“待つだけ”だった。待つだけと言ってもそんな長い期間、直接会うことはもちろん、電話での連絡も取らずにいたのは、晃を想う気持ちが強いからだろう。“晃のために”自分からは何もせず受け身でいたのだと思う。

それが母親が突然帰国したこと、そして母親の口から晃が戻ってこない理由を聞かされたことがトリガーとなり、会いに行き、会ったことで2年半の間に溜まった気持ちが堰を切ったように溢れ出た。それは桂一だけでなく、晃も同じ。

晃の場合、一人暮らしする時の母親との約束もあり、桂一のことを思いながらも“桂一のために”忘れようと努めていた。人は忘れようと思えば思うほど、思い出してしまうもの。きっと晃も忘れようと思いながら頭の片隅に桂一がいたのではないだろうか。