一般社会では無職の伏黒だが、呪術界では“術師殺し”と渾名される存在で、盤星教から星漿体の少女、天内理子(CV:永瀬アンナ)の抹殺を請け負っていた。しかし、理子の護衛に就いているのは呪術界に名高い五条家の跡取り。まずは削ることが先決だという彼が仕掛けたのは、理子の首に3000万円の賞金を賭け、裏社会の呪詛師たちに狙わせることだった。
その賞金に釣られ、理子を襲う2人の術師。ここの呪術バトルは五条と夏油の類稀なる才能を引き立てる見応えのあるシーンだった。呪霊を操る者同士の戦いとなった夏油は、駆け引きの上手さと近接戦闘でも上を行く強さを見せつけ、五条は六眼による無下限呪術で分身の呪詛師を圧倒する。同時にまだ反転術式“赫”を使えない、未完の器であることが示されてもいた。
また、護衛任務の中、星漿体となる運命の理子を思いやる夏油の台詞も印象深く、このときの彼は間違いなく人の優しさを持った呪術師であったことが分かる。Twitterでも「五条よりもモテる理由ほんまにわかるわ」「夏油くん、男の俺でも惚れてしまう」「前髪さん、、、惚」など、夏油に心を奪われたというコメントが続出していた。そんな彼を変貌させるほどの出来事とは一体なんだったのか。「懐玉・玉折」編は残り3話、この先に待つ展開に注目したい。
■文/鈴木康道
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