<SYNDUALITY Noir>痒い所に手が届く“王道”展開にコアなアニメファンも納得

2023/07/18 19:50 配信

アニメ 動画 レビュー

「SYNDUALITY Noir」第2話が放送・配信された(C)SYNDUALITY Noir Committee

TVアニメ「SYNDUALITY Noir」(毎週月曜深夜0:00-0:30ほか、テレビ東京系ほか/ディズニープラスで独占配信)の第2話が7月17日に放送・配信開始。第2話「My master」は、“小悪党”の登場を軸にカナタ(CV:大塚剛央)とノワール(CV:古賀葵)の信頼関係が深まる王道の気持ちいい展開に。SNS上にはアニメファンから納得の声があがっていた。(以下、ネタバレがあります)

再びノワールを拾った遺跡へ


同作は、バンダイナムコエンターテインメント、バンダイナムコフィルムワークス、BANDAI SPIRITSによる新規大型SFプロジェクト「SYNDUALITY」のアニメで、近未来を舞台にした物語。

浴びれば死に至る猛毒「ブルーシスト」の雨が降り注いだ大災禍「新月の涙」によって一度は地下へと逃れた人類だったが、100年以上の時を経て、再び地上での生活を取り戻しつつあった。人類の敵「エンダーズ」の脅威がいまだ残る地上で、人々は「ネスト」と呼ばれる集落を形成し、人類双対思考型AI搭載ヒューマノイド「メイガス」と共に日々を送っていた。

西暦2242年。荒廃した地上でエネルギー資源を採掘する冒険者「ドリフター」になることを夢見る青年・カナタはある日、すご腕のドリフター・トキオ(CV:小林裕介)と共に廃虚となったミュージアムを捜索中、記憶を失ったメイガス・ノワールを発見する。ノワールは日常生活に必要なスキルが欠如しているポンコツメイガスだったが、エンダーズとの戦闘では抜群の能力を発揮。カナタはノワールをパートナーとして迎え、ドリフターとしての道を歩み始める、というストーリーだ。

ノワールのポテンシャルに追い付かず壊れてしまったコフィンを修理するため、カナタはトキオ、マリア(CV:伊藤美来)と共に、部品を捜しにノワールを拾った遺跡を訪れる。かつてノワールが乗っていたと思われる古いコフィンを見つけたカナタたちだったが、「パスカル」という名前と“旧文明”の記録装置であるカメラを見つけただけで、他のノワールの過去につながるような情報を得ることはできない。

そんな中、元「アヴァンチュール」の副隊長だったネッビオーノファミリーの幹部・ランゲ(CV:伊丸岡篤)がネストにやってくる。ランゲは、かつてカナタが「アヴァンチュール」の採用試験に落ちていることを知っており、再会したカナタを「へっぽこ」呼ばわりしてバカにする。

「SYNDUALITY Noir」第2話より(C)SYNDUALITY Noir Committee

ノワールがランゲに連れ去られる


その後、コフィンの修理を終えたカナタが寝ている間にノワールがカメラと共に姿を消してしまう。ノワールがカメラの中に残されているかもしれない自分の過去にまつわる情報を求めて出て行ったと思い込み落ち込むカナタだったが、トキオとエリー(CV:稲垣好)に背中を押されてノワールを連れ帰るために飛び出す。一方、カメラの修理ができる人を捜していたノワールは街で偶然ランゲと出会い、ランゲに騙されて連れ去られてしまう。

ノワールが乗せられたランゲのキャリアに追いついたカナタを、ランゲが応戦。ランゲとの戦いでピンチに陥いる中、ノワールがカナタのコフィンに乗り込み、ランゲを一蹴する。そして、ノワールが記憶を取り戻したかったのはカナタの力になるためだったことを知ったカナタはノワールと心を通わせ、あらためてノワールと“マスター契約”を結ぶ。

へっぽこのカナタと戦闘以外は全く駄目なノワールが力を合わせて悪役を退治し、互いの真意を知って心の距離を縮めるという王道の展開に、視聴者は敏感に反応。「小悪党を軸に関係が動く回」「王道展開で面白い」「つかみは悪くない」「王道のボーイミーツガールロボアニメ」「なかなか手堅い展開ですね」などのコメントが寄せられ、目の肥えた視聴者も納得した。

◆文=原田健

「SYNDUALITY Noir」第2話より(C)SYNDUALITY Noir Committee