二階堂ふみ、ティーンモデルから名優へ“表現者”としての道を突き進む

2023/07/23 07:10 配信

ドラマ 映画 コラム

二階堂ふみ※2019年ザテレビジョン撮影

7月16日にスタートした日曜劇場「VIVANT」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)で、主要キャストに名を連ねる二階堂ふみ。ローティーン向け雑誌「二コラ」(新潮社)の専属モデルとして芸能界のキャリアをスタートし、俳優の道へ。近年は写真家としての活動も加わったが、その活躍を振り返ってみる。(以下、「VIVANT」第1話ほか出演作のネタバレを含みます)

最新ドラマ「VIVANT」では医師役で豪華俳優陣と競演


7月期の日曜劇場「VIVANT」は、事前情報が主役を張れる豪華俳優陣が多数出演することと、モンゴルで壮大なロケが行われていることくらいで、内容はベールに包まれていた。初回の108分のスペシャル版で、ようやく堺雅人演じる主人公・乃木憂助が商社マンで、約130億円もの損失を取り返すべく動き出すという物語だと分かった。

二階堂は、乃木が訪れた中央アジアのバルカ共和国で世界医療機構の医師をしていた柚木薫という役。ある出来事から、乃木、そして阿部寛が扮(ふん)する警視庁公安部の野崎守と共に追われる身になるという展開で、堺、阿部と3人のシーンも多く、初回の物語をけん引した。

同作は40人以上の登場人物が公表されている中、ティザービジュアルは堺、阿部、松坂桃李、役所広司と二階堂が並んだ5ショットとなっており、紅一点の主要キャストであるようだ。今後の展開が注目される。

その主要キャストの一人、役所と二階堂は縁がある。二階堂が映画デビューしたのは、役所が監督&主演した「ガマの油」(2009年)だった。オーディションで選出された二階堂は、役所演じる主人公の息子の恋人役で、まだういういしさがありつつも鮮烈な印象を放った。

ベネチア国際映画祭で新人俳優賞を受賞


1994年9月21日生まれ、沖縄県出身の二階堂。「ガマの油」の後、役者として大きく注目されたのが2012年1月に公開された園子温監督の映画「ヒミズ」だ。

古谷実の漫画を映画化した同作で、二階堂は染谷将太とW主演。15歳の少年少女が、ある事件をきっかけに日常が一変してしまう様子が描かれた。深い闇を抱えた少年を演じた染谷、その少年を慕い、救おうとする少女を演じた二階堂は、ティーンエージャーの心の痛みや葛藤など大人を圧倒させる演技力を見せ、「第68回ベネチア国際映画祭」でマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)をそろって日本人で初受賞する快挙を遂げた。

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