松岡茉優“九条”が生徒たちに攻撃開始 未来を変えるために自分自身が大きく変化<最高の教師>

2023/07/18 10:49 配信

ドラマ

甘い考えだったと気づいた九条「このままじゃ私は死ぬ」


どうしたらいいのか分からずに途方に暮れる九条だったが、「このままじゃ私は死ぬ。殺される、生徒に」という自分の身に降り掛かった事実を思い出し、“寄り添って何でもする”というのが甘い考えだったことを悟った。

生徒たちを変えるのではなく、自分が変わる。これが未来を変えられる唯一の手段。まずは、いじめを受けていて5月に不登校になる鵜久森を救うことから始めることにした九条は、教室の天井に8台もの監視カメラを設置し、いじめの証拠を押さえた。さらに、鵜久森のカバンに盗聴器を入れ、学級裁判という形でクラス全員がいじめに関わっていることも把握した。実行している生徒だけでなく、見て見ぬふりをしている生徒もそこに含まれている。

教室に電子ロックを掛けて、誰も出られなくした上で九条は生徒たちを追い込んでいく。

「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」第1話より(C)日テレ


九条の生徒たちへの言葉に大きな変化を感じる


「正当な罰がくだされても“自分は悪くない”と起きた出来事を省みず、誰かのせいにして過ごすだけということを知っているから、退学にさせようなんて思っていない」という考えを伝え、「自分に起きたマイナスな出来事を誰かのせいにしてぶつけるのが得意な生き物でしょ」と言い放つ。

反発する生徒もいたが、「この中で心の底から鵜久森さんに憎しみを抱き、怒り、どうにかして彼女を苦しめたいと思って参加してる人は手を上げてください」という九条の問いかけに、誰一人として手が上がらなかった。

見て見ぬふりをして自分に矛先が向かわないために参加している生徒も含め、「もはや“人間ではない”」と衝撃的な言葉を浴びせ、”無自覚な動物たちに出来るまず最初の攻撃”として、鵜久森にこれまでのことを話すように促した。

「私はあなたたちに“今日殺される覚悟”でここにいるんです」という言葉に、九条の強い気持ちと大きな変化を感じる。それによって心を開いた鵜久森の涙を流しながらの告白によって、何人かの生徒は事の重大さに気づいたようだ。

無気力にも思えたりした九条が大きく変わっていく様子が描かれた第1話。1回目の令和5年と2回目の令和5年では別人のよう。さらに九条はどう変わっていくのか。この第1話は、ドラマタイトルがTwitterのトレンド入りをしたほか、TVerなどのAVODの再生数が2日間で100万回を突破。TVer総合ランキングでも1位を獲得。その数字がこのドラマへの期待、注目度を示しているといえるだろう。松岡の演技・表現と共に、今後の物語の展開にも注目していきたい。

◆文=ザテレビジョンドラマ部