【試写室】「遺留捜査」上川隆也の“ライフワーク”は健在だ

2017/07/13 06:00 配信

ドラマ

「遺留捜査」シリーズで糸村刑事を演じる上川隆也(C)テレビ朝日

「僕に3分だけ時間をもらえませんか?」

そう聞かれたら、あなたは「まあ3分くらいならいっか」と思うか、「3分も~!? カップ麺なら完成しちゃうぞ!」と思うか。いずれにせよ、大した時間だとは思えないので、許可してしまう人が大半なのではないだろうか。

ただし、“彼”の3分は3分にあらず…。回によってはそのせりふが出てから7分以上たっぷり喋ったことも。それも「全然3分じゃないじゃん」というツッコミ待ちだという説もあったりなかったり。ここまできたら何の話かピンとくるだろうか、そう糸村聡という風変わりな刑事が活躍するあのドラマだ。

各局で放送されているドラマやバラエティー、アニメなどを事前に完成DVDを見て、独断と偏見とジョークに満ちたレビューで番組の魅力を紹介する、WEBサイト・ザテレビジョン流「試写室」。

今回は、上川隆也演じる糸村刑事のトリッキーな活躍を描く、7月13日(木)スタートのドラマ「遺留捜査」(テレビ朝日系)の初回スペシャルを取り上げる。

「遺留捜査」は、事件現場に残された“遺留品”が持つ意味を徹底的に探り、事件そのものを解決するだけでなく遺族の心情をも救う優しさと、超マイペースで空気を読まない不思議キャラで視聴者をとりこにしてきた刑事・糸村(上川)の活躍を描く人気シリーズ。

これまで連続ドラマ3シーズン、スペシャルドラマ4本が6年にわたって放送されており、満を持して2年ぶりに連続ドラマとして復活する。

「遺留捜査」初回2時間スペシャルあらすじ


神戸港を周遊する遊覧船で爆発が起き、乗員乗客を人質に取る事件が発生。犯人は陸上から船内の動きを監視していると無線を使って警告し、犠牲者を出したくなければ1時間以内に2億円を用意しろと、運航会社“黒沢興産”を脅迫する。

黒沢興産の本社が京都にあることから、特別捜査対策室も動きだす。その“特対”メンバー、神崎莉緒(栗山千明)は神戸港に急行。双眼鏡で遊覧船を確認すると、謎の男がデッキから自分に向けて手旗信号を送っていることに気付く。「あ、か、い、…?」

実は、手旗信号を送った男こそ、警視庁月島中央署の刑事・糸村聡(上川隆也)だった。糸村は旅行中に偶然この事件に巻き込まれたのだが、船上から見えたある“不審点”を莉緒ら捜査員に伝えようとしていたのだった。

要求通り、時間内に黒沢興産から2億円が用意され、無事に解放された乗客たち。その中から、手旗信号の男を見つけた莉緒は、彼が刑事だと知り驚く。しかも、糸村は爆発現場で燃えかけの細い和紙を拾ったから、科捜研に回してくれと依頼。

捜査に役立つ遺留品とも思えず、糸村のことをかなりの変わり者だとあきれる莉緒。そして、京都府警に派遣されてきた科捜研係官・村木繁(甲本雅裕)は、紙片の鑑定を依頼され、「まさか、あの男? いや京都にいるわけがないぞ」と糸村のことを思い出し、身震いしていた。

間もなく事件の指揮を任された特別捜査対策室室長・桧山亘(段田安則)は、黒沢興産と、遊覧船に乗っていた代議士・長部麗子(財前直見)の間に、知られざるつながりがあるのではないかとにらみ、特対刑事の佐倉路花(戸田恵子)や雨宮宏(永井大)らに彼らの周辺を探らせる。

一方の糸村は、例によって遺留品の和紙のことばかりを調べている始末だったが、その線でたどり着いた人物こそ、黒沢興産の創業者である黒沢恒之助(伊東四朗)だった………。