今回、新しく知った自分の一面は、話にオチをつけたがるところでしょうか(笑)。何度この本の編集担当の方にいわれたことか。「いいんですよ松本さん! オチをつけなくて!」って。言われてみれば松本、オチつけがち。つけたくなっちゃうんです、求められてもいないのに(笑)。編集の方からは、「照れ屋さんなのでは?」ともいわれましたが、むむっ、するどいご指摘。おっしゃるとおり、あらためて自分のことを語る、みたいなことはちょっと苦手なのかもしれませんね。エッセイを書く過程では、そんな発見もありました。
フォトパートのほうも、考えれば考えるほどやりたいことが出てくる出てくる! あれもやりたい、これもやりたいと止まらなくなり、ついには架空の役を演じるページなんかも作ってしまいました。ドラマの衣装・メイクチームの力をお借りし、オリジナルの衣装に特殊メイクを施してもらって演じたのは、4人と1匹。
「匹」ですからね、動物も含んでおりますよ! 撮影だけで12時間以上はかかりましたが、すっごく楽しくて、超ぜいたくな時間でした。ちなみにこちらのページには、私が演じた4人+1匹のお弁当の写真も掲載されているんですよ!
そんなこんなで完成した「松の素」は、これを見れば松本若菜がわかるといっても過言ではないほどの濃厚な内容になりました。そしてこの連載『もっと!松の素』は、『松の素』のサイドストーリーとでも申しましょうか。私の近況やら最近思っていることなどをお話できればと思っています。追いがつおならぬ、追い松の素、楽しんでいただければ幸いです。
取材・文=恩田貴子
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