韓国のサバイバル番組から誕生した12人組のボーイズグループ“FANTASY BOYS”の日本で初めてのファンコンサート「少年ファンタジー FAN CONCERT~Welcome to your Fantasy~」が、7月9日、東京国際フォーラム Aホールにて開催された。
FANTASY BOYSは、今年2023年3月から6月に韓国で放送されたサバイバルオーディション番組「少年ファンタジー~放課後のときめきシーズン2~」で、視聴者投票により選ばれた12名で結成。正式デビューはこれからだが、Abemaで同時配信されていた為、日本でも既に大人気。今回のチケットも全公演完売だ。
会場は、早くナマの彼らに会いたいファンで始まる前からアツさMAX。客電が落ち、番組の思い出のシーンが映し出された後、暗闇の中から遂に彼らが登場!会場の歓声は最高潮に達した。番組のファイナルミッションの課題曲だった「Gesture」でちょっとダークでセクシーな姿を見せた後は、こちらも番組内のミッションで披露したWINNERの「Really Really」で、波の映像をバックにさわやかでロマンティックな面も魅せた。今回、メンバーのリンチがビザ取得の問題で公演直前に来日ができない事が確定し、急遽11人のフォーメーションに変更しなければならなくなったが、彼の不在を見事にカバーしていて、時間の無い中で最善を尽くした彼らの努力に感動した。
2曲続けて歌った後、「こんにちはー!FANTASY BOYSです!!」と元気良く挨拶して、1人ずつコメント。日本に来るのが初めてのメンバーも多く、「日本で何か食べた?」と聞かれたケイダンが「プリン」と答えてなごむ会場。是非、今回の来日中に日本のおいしい“食事”も食べて帰ってもらいたい。そして、日本人メンバーのヒカリとヒカルは7ヶ月ぶりの日本。ヒカリは「今日、家族が来てくれてるんで」と嬉しそうに会場を見渡していた。
続いて「Q&A」コーナーに。開演前にファンが書いた質問の付箋が大量に貼られたボードが登場し、メンバーが1人1人選んで答えていった。日本語や韓国語で書かれた質問を熱心に見て選ぶメンバーたち。最初に選び終わったヒカルがまず答えることに。「アイドルにならなかったら、なりたかった職業は?」という質問に、「いちばん最初になりたかったのは、漫画家と映画監督。あと俳優」と回答。一番好きな漫画は「NARUTO-ナルト-」だそう。
イ・ハンビンは、「今、一番かわいがっている弟は誰?」という質問を選び、「もちろんみんなかわいいけど、最近、特に仲が良くて、今回もホテルで同じ部屋で、ボクをすごく慕ってくれてるギュレです」と答えた。すると、MCのNICE73が、「ギュレさんがハンビンさんにどうやって愛嬌をふりまくのか、ハンビンさんが再現して」とお願いをして、メンバーも会場も大盛り上がり。まずギュレが「兄さん、サランヘヨー」と“お手本”の愛嬌を見せ、ハンビンがそれに対して「ギュレや、サランヘー」と、“再現”ではなくなってしまったが、愛嬌を見せ、ファンは大満足だった。
次は、そのギュレ。「“オッパ”って呼んでもいい?」というお願いに、メンバー中、下から2番目の若さの14歳のギュレは「嬉しい」と答え、メンバーたちからも「ギュレオッパ!」と冷やかさていた。そして、会場の約5000人から「せーの!」で、「ギュレオッパーッ!!」と呼ばれ、照れくさそうな笑顔を見せていた。ちなみに「オッパ」とは、女性が親しい年上の男性に対して使う「お兄ちゃん」という意味の敬称。本当の兄にも、恋人にも使う。
ソンミンが選んだのは「最近、覚えた日本語は?」。「“ヤバい”。どんな状況でも、この一言で大丈夫、と聞きました」との事。そこで、NICE73が「今の(超満員で盛り上がっている)状況はどうですか?」と尋ねると、「スゲェ」。ここは「ヤバい」で良かったのだが、他の日本語も聞けて良かったな、と思う事にした。
「誰が一番優しい?」との質問を選んだ末っ子のケイダンの答えは、「ジュンウォン兄さん」。アメリカ出身で韓国語がまだ上手く話せないケイダンは、ジュンウォンのどんなところが優しいのかを英語で説明したが、通訳が対応できず…。そこで、ミンソが彼の英語を韓国語にして、それを聞いて通訳が日本語でアナウンスする、という3段階方式の通訳となった。この後も、ミンソは彼の通訳をしてあげていた。
ヒョンテは「好きなポケモン」について「コイキング」と回答。「バカっぽい顔してるから」と、好きな理由を言うと、ミンソが「だからギュレのことが好きなのかー」と、冗談まじりにイジっていた。もちろん仲良しだから言える事だ。
ソウルは「最愛のメンバーはヒカリ?」との質問を選択。「好きな弟はケイダンやギュレだけど、“最愛”となると別。僕が“最愛の人”として選ぶのは、自分の事を信じてくれる人。だからヒカリなんです」と、深いメンバー愛を見せた。