――本作はオリジナル作品になりますが、原作がない中でどのようにして“キセキ”というキャラクターを作っていったのでしょうか?
初めて企画書を読んだときは、正直「ムズ!」と思いました(笑)。口頭でホストだということだけ聞いていたので、歌舞伎町にいる王道ホストを想像していたら“え、全然ちゃう、ちゃんと読まな”と。それに、プレッシャーだなと思ったのが、企画書に“超イケメン”と書いてあったんですよ(笑)。だから“超イケメン”にならないといけないなと思いましたね。
(キセキは) 植物としか話すことができない奥手な性格なのですが、お芝居をするときのマイルールとして、台本の中にある確定している情報を拾うようにしていて。
例えば「頭も良くなくて、友達もいなくて」というせりふがあったら、「頭がよくない」「友達がいない」という要素をキャラクターの“情報”として大切にしながら、何でそうなったのかを自分で作っていくんです。正解がないからこそ想像でしかないのですが、自分の作り込み方次第でキセキは変わるんじゃないかなと思い、頑張りました。
――キセキを演じる中で植物に愛着は湧きましたか?
植物について少し調べてみたり、野菜をできるだけ食べるようにしました(笑)。肉を少なめにしたら、痩せましたね。
実は、最初に監督と会った時に「肩幅あるんだね」と言われたので“ちょっと落とそう”と思ったんです。それに、“超イケメン”はスラッとしていそうだなと思い、キャラクターのイメージに合うように、少しだけ痩せたのですが、胸の厚みもなくなったなと思います!
――減量したのはツアー中だったと思いますが、体力的には問題なかったですか?
大丈夫でした! マネージャーさんに「タフだね」と言われました(笑)。でも、いい顔していたらしいです。
僕自身も思っているのですが、忙しい時の方がいい顔していると思うし、空いている時間を探すせいか、なんだか時間も長く感じるんですよね。
――監督やプロデューサーから演技に関するリクエストはありましたか?
僕の中で2パターンは(演技プランを)考えてから撮影に挑むという宿題を課しているのですが、撮影をしていく中でスタッフさんからいろいろなリクエストがあって。それに対して「僕はこういう気持ちだからこの方がやりやすいです」と伝えてみたり、みんなで話し合いながら作っていくのは楽しかったです。
――演技プランを2パターン考えていくというのは、スタッフさんからの指示があったのでしょうか?
いえ、自分で決めたことです。ドラマの撮影現場は時間がないですし、「ゲキカラドウ2」の経験もあって、臨機応変にやることが大事なんだなと。(演技プランを)考えておいた方が、後悔がないと分かったので、自主的にそうしています。
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