第7回衛星放送協会オリジナル番組アワード 受賞作品を一挙紹介!【前編】

2017/07/20 07:00 配信

芸能一般

■中継番組部門


「ゆる~く深く!プロ野球」

放送チャンネル:NHK BS1

ゆる~く深く!プロ野球 放送チャンネル:NHK BS-1(サブチャンネル)


【作品紹介】

「ファウルボールは、1試合あたり何球?またどの方向に飛んでいくの?」、「球場で演奏されるオルガンはどのように演奏しているの?」、「球場の周辺は今どうなっているの?」などなど普段の中継ではとても扱えないマニアックかつゆる~いネタを、中継とは別の独自カメラを駆使してご紹介。また、ツイッターやメールで寄せられた視聴者からの質問にも、アドリブでスタジオ出演者がお答えしました。ときには「わんぱく相撲と少年野球どっちを優先すればいい?」といった小学生からのお悩み相談にも親身に対応。細かな台本はいっさいなし。ある時は試合の流れに乗ってワンプレーにこだわり、またあるときは「完全脱線」して、気の向くままにトークを繰り広げました。この番組では、行われている「西武対巨人」の試合展開がまったくわかりません。そんな人には従来の野球中継である101チャンネルと切り替えながらご覧いただくことをお勧めしました。

【審査委員講評】

第7回衛星放送協会オリジナル番組アワード、中継番組部門において、『ゆる~く深く!プロ野球』の最優秀賞受賞に際して、審査委員を代表し、一言、お祝いを申し上げます。野球中継を多角的に、尚且つ、視聴者からの質問に対し、スタジオの解説者から名回答を引き出し、野球好きのタレントを巧く使った飽きさせない演出、面白かったです。『エレクトーンの演奏』の説明、さらには、独自の視点から、『ファウルボール』にフォーカスし、試合中継と同時進行で、観ている人たちが、肩肘張らずに、まさに、ゆる〜く、深く、のんびり観戦出来る、素晴らしい番組でした。「野球は筋書きのないドラマ」とは言うものの、今ひとつ、盛り上がりに欠ける試合も、数多く見受けられるのも事実です。そんな時に、こんな中継であれば、ちょっとドラマティックな試合展開になるんではないでしょうか? 野球中継が、日々進化を遂げる中、次回以降も、奇想天外なものを提供してくれると期待をしております。何はともあれ、おめでとうございます。(小宮山悟/野球評論家)

■アニメ番組部門


「甦るノルシュテインの世界 #1『霧の中のハリネズミ編』」

放送チャンネル:イマジカBS

《再放送》2017年8月3日(木)夜6:30

甦るノルシュテインの世界 #1「霧の中のハリネズミ編」 放送チャンネル:イマジカBS(c)2016 F.S.U.E C&P SMF


(c)2016 F.S.U.E C&P SMF

【作品紹介】

世界最高のアート・アニメーター、ユーリー・ノルシュテイン監督作品をHD修復版で世界初放送!監督の紹介&監督本人による解説番組付き#1『霧の中のハリネズミ編』。世界中の映像クリエーターから尊敬を集めるロシアのアニメーション作家、ユーリー・ノルシュテイン監督の作品群を、イマジカBSの20周年記念として日本で完全修復。切り絵で描かれた繊細な画面が、世界唯一のHD高画質で甦ります。ノルシュテイン監督の魅力を紹介するミニ番組と、監督本人による貴重な作品解説付きで放送。収録作品:「キツネとウサギ」(’73)「アオサギとツル」(’74)「霧の中のハリネズミ」(’75)

【審査委員講評】

ユーリー・ノルシュテイン監督の作品の素晴らしさには、息をのむ。アニメに出てくる動物たちの悲しい顔、こころもとない顔、驚いた顔など、感情豊かで魅了される。この作品を日本で完全修復、HD高画質で独占初放送したことは、非常に価値があり、意義深い企画である。番組の前半で、ユーリー・ノルシュテイン監督の作品づくりに関する解説や、監督へのインタビューもあり、この番組でユーリー・ノルシュテイン監督作品の全体像も知ることができる。ドキュメンタリーとしても、見ごたえがあった。(田中早苗/弁護士)