蓮が「真田さんが何?」と促すと、あゆみは「真田さんに犯されたって」と衝撃的なことを話す。契約更新前に相談に乗るからと真田に言われて飲まされてホテルでやられてしまったのだった。
あゆみは「私もなの。5年前、私も同じ手口でやられた。未遂だったけど」と告白する。上に掛け合ったがもみ消されてしまったのだった。蓮が「なんであんなやつと一緒に働けんだ」と言うと、あゆみは私は一度だって平気じゃなかったという。
この仕事を続けたかったからとあゆみは言いながら、「違う、全部言いわけだね。ほんとは勇気がなかった」と力なく笑う。蓮はあゆみの心に寄り添うように頷きつつ「そうか、ありがとう、話してくれて。できるかぎりのことはする」と力強い目であゆみを見つめるのだった。
クズだと思っていた真田の凄まじいほどのクズぶりに怒りが込み上げてくる。あゆみに寄り添う蓮が頼もしく思えるが、これからのことを思うと不安が過ぎった。
※高松アロハの「高」は、正しくは「はしご高」
◆構成・文=牧島史佳
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