ヒプステ“D4”に聞くチームの魅力、圧倒的な悪とキャラクターのギャップに注目 卒業に向け「少しでも多くの爪痕を残したい」

9月でキャスト卒業、少しでも多くの爪痕を残したい

ヒプステ“D4”メンバー撮影=友野雄


──そして、9月開催の「-Battle of Pride 2023-」でヒプステからキャストの皆さんが卒業することが先日発表されました。改めて、ヒプステや“D4”への想いを聞かせてください。

福澤 track.1から出ている(高野)洸や(阿部)顕嵐と比べると、僕らの歴史は短いですが、それでも注いだ熱量は同じくらい濃いと思っています。実際、僕ら4人のことをtrack.5で知ってくださった方って、めちゃくちゃたくさんいると思うんですよ。そういう意味で、本当にありがたい場所ですね。それからヒプステは熱量がものすごく高い現場だし、ラップがメインでお芝居がついているという普通の舞台とは全然違うエンタテインメントというのも含めて、すごく良い経験をさせていただいたと思っています。

高橋 今、侑が言ってくれた通り、僕らもこの舞台でたくさん成長させていただきましたし、お客様に知っていただくきっかけにもなった。すごく良い経験をさせていただきました。これだけ熱いムーブメントが出来上がっている中で卒業するというのも、潔くてカッコいいなとも思います。熱量を持って見てくださっているファンの方がいるのであれば、その熱量が冷めないように、最後までしっかりぶちかましていきたいです。

岡野 僕はお客さんの目の前でお芝居をするというのは、ヒプステが人生で初めての経験で。原作がある作品ということで、よりお客さんの熱量も高かったこともあって、めちゃくちゃ楽しかった。だからtrack.5の千秋楽が終わったときは「一度きりで終わるのは寂しい」「ずっとこのヒプステファミリーにいたい」と思いました。僕の出演が決まってから、家族や友達も、もちろん僕自身もヒプノシスマイクのファンになったんですよ。これだけ人を巻き込める力を持っているヒプステは偉大だなと思いましたし、その一員になれたことがすごくうれしかったです。最後まで、忘れられない思い出を作りたいです。

後藤 キャスト、“D.D.B”、スタッフさん、豪さんと、関わっている皆さんが人として面白い人たちばかりで、自分の中のアーティスト性みたいなものがすごく刺激された現場でした。卒業は寂しいですが、1歩踏み出すきっかけでもあると思うので、それに感謝しながら、《Rep LIVE》とBoPで自分にできることを全部やって、少しでも多くの爪痕を残して去っていきたいと思っています。

■取材・文/小林千絵
撮影/友野雄