芦田愛菜“鵜久森”、涙の告白の後に起こった3年D組の変化<最高の教師>

2023/07/25 11:11 配信

ドラマ

鵜久森の告白後、3年D組で起こった変化


辛かったことを全て打ち明けた鵜久森は、その翌日、学校を休まずに登校した。「自分のためだけだったら行けなかったかもしれないけど、先生のおかげで家を出れて。『ありがとうございます』って伝えたくて」と、勇気を出して家を出た思いを九条に伝えた。

九条がタイムリープする前は、5月に不登校になり、その後悲しい最期を迎えた鵜久森だったが、確実にここだけでも未来が変わった。

3年D組の生徒たちに関しても変化が生じていた。鵜久森が恐る恐る教室に入ると、何事もなかったかのように声をかけられ、変な怖さを感じしまい戸惑っている様子。

「九条里奈対策委員会」というSNSのグループが作られていた


だが、何事もなかったような普通にクラスになったのは表向きだけ。鵜久森を除く生徒29人は「九条里奈対策委員会」という名前のSNSのグループを作り、鵜久森に普通に接することもスクールカースト上位にいる西野美月(茅島みずき)の指令だった。

瓜生陽介(山時聡真)と向坂俊二(浅野竣哉)に、いじめの証拠の動画が入った九条のパソコンを奪うように指示したのは、リーダー格の相楽琉偉(加藤清史郎)。この西野と相楽の2人が厄介な存在になっている。

成績トップの東風谷葵(當真あみ)はいじめグループに加担せず、群れず独立しているタイプ。鵜久森が一緒に帰ろうと思って思い切って声を掛けてみるが、中園胡桃(寺本莉緒)が生田やよい(莉子)と現れて、「私たちと買い物に行く予定だから」と邪魔をした。これもおそらく西野の指示だろう。

自分が経験したことだからこそ分かること


第2話は瓜生の家庭での問題が取りざたされた回だった。そんな瓜生の異変に気づき、九条に知らせたのは鵜久森。窓ガラスに映る自分の顔の目元を気にしている瓜生を見て、前日に泣くような辛いことがあったのではないかと思ったという。自分が同じ経験をしたからこそ気づけたことだと言える。

その小さな気づきのおかげで、瓜生の家庭問題を知ることとなり、解決することもできた。瓜生と向坂はSNSで鵜久森を避けるために裏口から帰るようお達しが出ていることを鵜久森本人に伝え、瓜生は「悪かった。お前にしたことを許してもらえるとは思ってないけど、本当に申し訳ない」と謝罪。2人とも深々と頭を下げた。

そして、向坂は「これからコイツ(瓜生)のバイト先に顔出そうと思ってるだけど、一緒に行く?」と声をかけた。びっくりした鵜久森はその誘いは断るが、「でも、駅までで良ければ」と返答し、一つ願いを叶えることができた。

まだまだ取っ掛かりに過ぎないが、この小さな変化が今後につながっていくのであれば“希望”が見えてきそうな気がする。

◆文=ザテレビジョンドラマ部