歌詞では、“「僕たちは」「私たちは」って歌が聞こえる たぶん私はそこに入ってないかも”と、どこか居場所を見つけられずに揺れながらも、“何百回 何万回だって 生まれ変わって 私は私を選んで生きる”と、安易に周囲に流されずに自分らしく居たいと歌う。その凛とした歌の主人公は、なえなの自身とどこか重なって聴こえてくるから不思議だ。
「眠れない真夜中に、一人ぼっちみたいな気持ちになったりするんですよね。深夜のあるあるなんだと思いますけど、一人で居たりするといろいろと考えちゃいます。多分、家族との複雑な関係性の影響もあるのかなって思います。今は、きちんと修復してるんですけど、全然うまくいってない時期があって。家族って距離が近い分だけ難しいなと思っていたし、上京した当時もそんな状態でした。
もちろん、仲のいい友達もいるし、信頼している人もいるけど、多くの人が『結局は家族が一番だよね』って言うのを聞くと…、何ていうか、私はそうだと言い切れないから、『最後に頼れるところが私だけないのかな』みたいな、少し寂しい気持ちになったりして。そんな感情があることを、野田さんに言葉にして伝えていなかったはずなのに、私との会話の中や雰囲気からそんなことまでも感じ取っていたのかなって思って、歌詞を見たときはびっくりしました」
Music Video(MV)では、軽やかなダンスパフォーマンスも披露。TikTokなどで日頃から踊ることには慣れているかと思いきや、「かなり苦戦しました」と照れた笑顔を見せた。
「どんな作品にするか、監督さんや野田さんと話し合いながら、『普段とは違うなえなのを見てもらおう』という方針が決まりました。なので、いつものふわっとしたイメージとは逆でクールな雰囲気にしたり、かわいいイメージをなるべく抑えた表情にするなど挑戦も多かったです。髪の毛も長めのエクステを当日だけつけたり、ヘアメイクや衣装もいつもとは違うものをあえて選びました。
MVの撮影は、結構大変でしたね(笑)。ダンスもいつもとは違う私を見てもらうという挑戦の一つです。TikTokでよく踊っているから得意だと思うかもしれませんが、TikTokでは手振りだけなのでなんとかなるんですよ。でもMVではセットの中で動き回るし、全身が映ります。足元のステップとかもちゃんと曲に合わせて踏まなきゃいけないので、ボイトレと同じようにダンスレッスンにも通って頑張りました。やっぱり自信はないのですが、自分なりに精一杯頑張れたかなと思うので、そういう意味も含めてたくさんの人に見てもらいたいです」
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)