竜星涼、30代は受け身にならずに仕掛けたい「自分じゃなくてもいい役を、自分にしたいと思わせられるように」

自分じゃなくてもいい役を、自分にしたいと思わせられるように

竜星涼撮影=友野雄


──竜星さんは今年3月に30代に突入されました。俳優としてのご自身の現在地はどう感じていらっしゃいますか?

もっともっと自分から踏み出していかないといけないなと思っています。自分じゃなくてもいい役を、自分にしたいと思わせられるように。そのためにも、自分に対して期待を込めてくれる人をもっと増やしていかないとなと思っています。それこそ最近で言うと、3枚目の役の印象が強くなっているところがあります。僕自身がそっち寄りの人間なのでやっていて気疲れしないし、楽しくて好きですが、そればっかりでは成長していかない。だからそうじゃない役でも「意外とハマってたな」とか「こういう感じも好きだな」と思ってもらってオファーしてもらえたらいいなと思っています。

──30代になってギアや方向性が変わったような感覚はありますか?

役の幅に変化は出てくる年齢なのかなとは思いますけど……熱量はまだまだ落ち着いていないです。むしろこれからの10年が一番、体力的にも精神的にも動ける10年なのかなと思うので、この収まることのない熱量を大事にしていきたいですね。あとは自分がワクワクするものに対しては、受け身ではなくどんどん自分から仕掛けていきたいと思っています。それが失敗に終わったとしても、動いたということが大事だと思うので。そういう姿を見て、みんなが「なんか面白いことやってるな」とか「あの人の周りで面白いこと起こりそうだよね」と思ってもらえたらいいなって。日本にとどまらず、いろんなジャンルの人、いろんな国の人とセッションしてみたいという気持ちもあります。

──海外進出も?

はい。僕は、大和魂みたいな気持ちも持っているタイプなんですよ。心のどこかで「日本代表として」とか「日本人だし」みたいな気持ちもあるから余計に、いろいろなことをやってみたいんだと思います。……まぁ、ただただみんなでワクワクしたいんですよ、きっと。そのためにも「この人に飛び込んだら、なんか起こりそうじゃない?」と思わせられるような人になっていきたいです。

■取材・文/小林千絵
撮影/友野雄
ヘアメイク/井手賢司(UM)
スタイリスト/山本隆司(style3)

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