7月25日放送の「バリューの真実」(NHK Eテレ)では、若者世代のむだ毛に対する考え方を特集。意識調査や肌に優しいむだ毛処理の方法が紹介された。SixTONESは高校生たちのリアルな意見を聞き、メンバーの人柄が伝わるコメントで番組を盛り上げた。
番組では、高校生200人にむだ毛に関するアンケート調査を行い、むだ毛があると回答したのは94.5%で、なんらかの処理を行っている割合は91.5%と高校生の間でもむだ毛処理について関心が高いことがわかった。ゲストに放送作家の野々村友紀子を迎え、中学生と高校生の娘を持つ親としての意見を交えながら、高校生たちとむだ毛ケアに関する価値観を探った。
野々村は「今の子は情報がSNSとかネットから色んなのが入ってくるから私たちの頃よりも気づきが早い、気になるのが早い」と若者世代の状況を踏まえ、「親から見たら早いなって思っても自分が気になったら終わり」と自身の経験を重ねながら語った。
番組ではむだ毛の価値観チェックとして、どんなときにむだ毛の処理をするかを調査。A:推しのライブの前、B:体育の前、C:体育祭や試合の前、この3つで気持ちが分かる順番をつけた。
Aを1番に挙げた田中樹は「より大きな希少性の高いイベント順に挙げた。あと写真を撮る可能性がある順」と説明。「ライブとか行くとさ、会場の前で写真撮ったり。身だしなみじゃないけどおしゃれの一環みたいな感覚」と予想。続けて「後輩のライブとか、ちょっといい服着るもん」と自身のエピソードを明かすと、松村北斗も「俺、最近ライブ観に行ったとき、めちゃめちゃヒゲ剃ってから行ったね」と告白。
対照的に、高地優吾はBを1番に挙げ、「体育の授業でちょっとここ気になるところあるなって思ったときに、自分の中でコンプレックスになったら嫌だなって思った」と語ると、京本大我も同調。「日常こそ油断せずに、体育の授業の前に意識しておいた方が日頃キープできるし」と語った。
高校生からはスポーツに熱中し、得点を決めてハグなどをした際にむだ毛が当たってチクッとするというコメントが寄せられると、松村は立ち上がり「ハイタッチするときに、イエーイ、バーン!」とわきから毛が飛び出すしぐさをして笑いを誘うと、田中は「腕とかでイエーイってやったときでしょ?そんなわき毛で攻撃的なことはない(笑)」とツッコミ。今度は森本慎太郎が「あと、肩組んだときにね」と松村の肩を組むと松村が攻撃を受けたかのようにひと芝居打っていた。
また、Cを挙げた松村は、学生時代はむだ毛処理をしていなかったと言い、「(むだ毛処理
を)自分のこだわりだと考えたら、体育祭ってあんま普段からまない学年の人とか親御さんがいらっしゃるじゃない。なんとなくライブよりは認知されるじゃん。何年何組の…ってなった場合、自分のこだわりを破綻させてしまうと、もう取り返しがつかない。挽回できない」と持論を展開した。
価値観チェックの結果を、公認心理士の小高千枝さんが解説。Aの回答が65%という結果に着目し、「前向きな気持ちやエネルギーに溢れてくるので心と体の健康にもつながる」と説明し、自分を前向きにする方法を身につけ始めていることだと評した。
結果を受けて、田中は「6割以上もいてくれて感謝ですよね」と言えば、高地も「嬉しい」と笑顔を見せた。松村は「ライブの煽りも変えていかなきゃいけないよ。奥の方、むだ毛処理見えてるぜー!って言ったらキャーって」と動きをつけながら語ると、田中も「でも処理してないやつら、もちろんその毛はムダじゃねぇぜ!」と続け、松村は「そしたら会場全体がイエーイ!」とわきを見せる仕草をするなど、ライブを想像して盛り上がるメンバー。
野々村は「ステージからは見えてへんやろ」とツッコミを入れると、ジェシーは「見えてます!」と強調。野々村は「それなら頑張らなあかん」と納得した様子だった。
むだ毛処理について「日常こそ油断せずに」と語った京本は、男性・女性向けそれぞれの美容雑誌で表紙を飾ったことがあるだけに、美意識の高さがうかがえる説得力のある発言だった。また田中は、むだ毛処理のタイミングについて、「推しのライブの前」が65%だったことについて、「6割以上もいてくれて感謝ですよね」と推される側として感謝の気持ちを挿し込んでいたのも、実は謙虚なSixTONESらしい一面を感じるコメントだった。今回も一人がボケると他のメンバーが続くというSixTONESらしいユーモアを交えながら、むだ毛処理への理解や知識が深まった放送回だったのではないだろうか。
「バリューの真実」は、高校生だけでなく親世代も楽しめるのが魅力のひとつ。SixTONESは年齢的にもちょうど両者のあいだに位置し、それぞれの価値観や意見を理解しながら、ユーモラスに橋渡しをする。今後も親子間で話しにくいテーマや、時代によって変化していく価値観や情報を幅広い世代に伝える役として大いに活躍が期待される。
※高地優吾の高は正しくは「はしご高」
執筆・構成/ザテレビジョン編集部 バラエティ班
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