MCU「シークレット・インベージョン」完結 映画「マーベルズ」へつながる物語を解説(ネタバレあり)

2023/08/02 11:10 配信

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「シークレット・インベージョン」第2話より(C) 2023 Marvel

フューリーに妻が!? しかもそれはスクラル人


米政府やS.H.I.E.L.D.からの情報を得られなくなったフューリーは、MI6のソーニャ(オリビア・コールマン)と結託する。冷酷でやり手のソーニャは拷問もいとわず、確実に情報を手に入れ、邪魔者は消していく。その冷酷さは恐ろしいが、清々しくもある。そしてもう一人、フューリーに情報を提供してくれる者が現れる。それは彼の妻だ。なんとフューリーは結婚していたのである。しかもスクラル人と。

フューリーは、彼のスパイをしていたスクラル人女性ヴァーラ/プリシラ(シャーレイン・ウッダード)と結婚していたのだ。だが、フューリーがサノスのデシメーションで5年間消えていた間に彼女は元の自分に戻り、反乱軍の手先となっていた。そうして、いつの間にか反乱軍の手に落ちていたローズ大佐(ドン・チードル)からフューリーの殺害を命じられるのだった。

だが、ヴァーラ/プリシラはフューリーを殺さなかった。独自のルートでローズがスクラル人であることを知ったフューリーは、“現在”のローズの下に向かい、“軍人の彼”に自分を元のポジションに戻すように伝える。気付いていないと思わせるためだろうか。そして、その足でロシア兵に扮したグラヴィクらがアメリカ大統領を襲撃する地点にタロスと向かう。アメリカ大統領は、第三次世界大戦を避けるための会談をロシア大統領とするためにロシア入りしたのだ。米兵やSPが迎撃するもグラヴィスらの勢いは抑えられず、フューリーとタロスも前線へ。なんとかアメリカ大統領を救い出すも、タロスがグラヴィクに捕えられ、殺されてしまった…。

「シークレット・インベージョン」第3話より(C) 2023 Marvel

長年、隠されてきたアベンジャーズたちのDNAが受け継がれる!?


ガイアは、グラヴィクに撃たれる前に彼らが開発した肉体強化装置でスーパースクラル人となっていたため、死なずに済んだが、そんな彼女の元に父親の悲報が届く。せっかく元の親子関係に戻りつつあったのに、悔しい限りだ。フューリーから父親の亡骸を引き受けたガイアは、ヴァーラ/プリシラと共に彼を弔い、その後は“行くべき所”へ向かうのだった。

一方、スーパーパワーを手に入れたグラヴィクは暴君と化していた。フューリーを生かしたヴァーラ/プリシラの処刑を命じ、自分に意見する仲間を殺害。加えて、さらなる力を得るために、アベンジャーズたちのDNAをブレンドした血清を持ってこいとフューリーに命令する。もし持ってこなければ、スクラル人と拉致した地球人がいるロシアの村にミサイルを撃ち込むと。

仕方なくDNAを手にしたフューリーは、いつもの革のコートとアイパッチを身に着けて戦闘体制となり、グラヴィクの下に向かうのだった。果たして、アベンジャーズたちのDNAと能力を受け継ぐのは誰なのか、最後にフューリーはどこへ向かうのか…。11月10日(金)に公開される映画「マーベルズ」へとつながる最終回の第6話は、物語的にもアクショシーン的にも本作最大の盛り上がりを見せた。加えて、“フューリー夫婦”の未来もしっかりと見届けられる。

◆文=及川静

「シークレット・インベージョン」メイン・キービジュアル(C) 2023 Marvel