2023年10月に創立100周年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニー。その節目を記念し、「ミッキーマウスのワンダフルワールド」シリーズ最新作となる短編アニメーション「ミッキーマウスのワンダフルワールド:蒸気船シリー」が、7月28日にディズニープラスで配信された。世界中で愛されるキャラクター、ミッキーマウスの“デビュー作”「蒸気船ウィリー」をオマージュし、ミッキーと仲間たちの歩みをギュッと閉じ込めた、ユーモアあふれる9分間の“記念碑”的な作品だ。(以下、ネタバレを含みます)
「ミッキーマウスのワンダフルワールド(The Wonderful World of Mickey Mouse)」は、2013年から続くディズニーの短編アニメシリーズ。クラシカルなオシャレアートで描かれるミッキーをはじめ、ミニーマウスやドナルドダック、デイジーダック、グーフィー、プルートら仲間たちがそろって出演し、遊び心にあふれたハチャメチャなエピソードを展開している。
だがそれは、単に1930年代の懐かしいミッキーたちを再現したかったのではなく、「当時の感性を現代のアーティストチームのレンズに通した」とエグゼクティブ・プロデューサーのポール・ルーディッシュ氏は言う。
そんな同シリーズの1作として、ディズニー100周年のタイミングで誕生したのが「蒸気船シリー」だ。
映画を見ようとミッキーのもとに集まったミニーや仲間たち。そこへミッキーが「すごいものを見つけたよ!」と、魔法使いの帽子や古いコートなど、見覚えあるアイテムを山のように抱えて現れる。
思い出に浸りながらミッキーたちが見始めたのは、1928年11月18日に公開された世界初の短編トーキーアニメーション「蒸気船ウィリー」だ。ミッキーの歩みの始まりのこの作品を“家庭用ムービー”と呼んで懐かしむミッキーたち。だがその時、アクシデントによって何百という数の「蒸気船ウィリー」版ミッキーがフィルムリールから飛び出してしまう。
愉快な曲に合わせて楽しく踊ったり、遊び始めるオールドミッキーたち。仲間たちが事態を収拾しようと必死になる一方で、初めは「昔の僕はいたずらっ子だった」「僕はきかんぼうだな」と目を細めていたミッキー。だが、やんちゃなオールドミッキーたちが手に負えなくなったことに気付くと、遅ればせながら彼らをフィルムに戻そうと奮闘を始める――。そんなギャグテイスト満載のストーリーが繰り広げられる。
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