一見、おっとりしているSOOBINの気遣いの深さとかわいらしさ、YEONJUNのお兄ちゃん感といたずらっ子な一面、BEOMGYUの繊細さと大胆さ、しっかり者TAEHYUNのプロフェッショナルっぷり、末っ子HUENINGKAIの集中力の高さ。そして、5人の結束の固さ。この結びつきの強さが、公演を追うごとにパフォーマンスの精度を高めていく。
TXTは美形ぞろいで平均身長180cm超えのスタイル抜群のグループ。そのため、外見が注目されることも多いが、複数の公演を見ていると彼らのパフォーマンスのダイナミックさや表現力の高さに気が付くはずだ。「CROWN」や「Frost」などダークな楽曲での表現は目を見張るものがある。特に「Frost」のオープニングでソロパフォーマンスを見せるHUENINGKAIの表現は危機迫るものを感じる。
そして、最後にたどり着くのは、冒頭に登場した大型フェス「ロラパルーザ・シカゴ」のステージだ。YEONJUNでさえ「本番前は足が震えた」と言うが、アメリカでの全公演を終えたメンバーたちは確実に自信に満ちており、ダンスもキレキレ。MOA(Moments Of Alwaysnessの略で、TXTのファンネーム)だけでなく、他のアーティストのファンをも魅了したはずだ。
その証拠に、TXTは前述したように2023年のニューアルバム『The Name Chapter:TEMPTATION』でビルボード200の1位を獲得し、日本時間8月6日(日)に行われる「ロラパルーザ・シカゴ2023」2日目のヘッドライナーを務めることが決まっている。映像から1年たって彼らがどんな表情で、どれほどのパフォーマンスを繰り広げるのか。乞うご期待だ。
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◆文=及川静
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