8月1日放送の「バリューの真実」(NHK Eテレ)では、汗とのつきあい方を特集。高地優吾が実際に汗をかきながら汗じみ対策を検証したほか、SixTONESのメンバーがかっこいい汗のふき方を再現する一幕があった。
番組では、高校生200人に自分の汗が気になるかというアンケート調査を実施。「なる」と回答したのは94%にのぼり、気になる理由で多かった汗がじみについて詳しく取り上げた。高地が実際に足湯で検証したほか、汗のベタつきやニオイについてお風呂でできる改善方法を紹介した。
汗じみはすぐに解消することはできないものの、一時的に汗をかきにくくする方法を日本福祉大学教授・西村直記さんが解説した。西村さんは「手のひら全体を冷やせば体温が上がりにくくなるので、汗は出にくくなる」とアドバイス。松村北斗は「マジ!?」、京本大我も「いいこと聞いたぜ」と興味津々。
また、汗をかきにくくするために、冷やすと効果があると思う場所は?というアンケートをとると、もっとも多かったのは「首」で86%、次いで「ひたい」が7%、「手のひら」は1.5%という結果になった。そこで高地が、実際に手のひらを冷やすと汗じみに効果があるのか実験することに。
高地は汗じみが目立ちやすい灰色のTシャツを着て、約44度の足湯に20分間入り、「何もしない」「首を冷やす」「手のひらを冷やす」の3パターンで汗じみを比較した。
まず「何もしない」では高地は「気持ちい~」とリラックスムード。しかし「あっちぃ、あっちぃって!」と大量の汗をかいていた。体温も36.6℃だったが20分後には37.1℃と0.5℃上昇。続いて「首を冷やす」では首に冷えたペットボトルを当てながら足湯に入った。
高地は「汗じみ見せるアイドルってなかなかいない」と笑いを誘いつつ実験を続け、後半には汗が出ていた。最後は「手のひらを冷やす」として冷えたペットボトルを持って挑んだ。高地は「ここまで実験してきて僕は信じていません。なぜならずっとすごい汗をかいているから」と半信半疑な様子。
はじめは「変わるのかな~」とこぼしていた高地だが、効果を感じたのは10分後。「持っているだけなのに腕全体まで冷たく感じる。首のときよりも冷えてる感じはするかもしれないですね」と語り、体温もほぼ変化なし。汗じみもこれまでで最も抑えることができた。
VTRを受けて田中樹は「スゴっ!これマジなの!?」と驚きのコメントを述べると、高地は「持っているだけであれだけ汗減るのよ!」と続け、当初は首を冷やす方が汗は減ると思っていたが、「頭皮からどわって出てくる感じ」と興奮気味で状況を伝えた。
西村さんが手のひらを冷やすことで汗が出にくくなる仕組みについて、手のひらには動脈と静脈をつないでいるAVAという特殊な血管があり、体温が上がることで通常の1万倍の血液が流れ、手のひらを冷やすと大量の血液が冷やされ、体中を巡るので体温が下がる仕組みだと解説。汗は元々体温を下げるために出ているので、体温が下がれば汗は出にくくなるとわかりやすく説明すると、田中は「そうか!」と納得した様子。ほかのメンバーも真剣に耳を傾けていた。
ここで高地が「逆のことも一緒なのよ。寒い時に缶コーヒーを持つじゃん、それも理にかなってる」と気づいたことを話すと、西村さんも「温かいものであれば温かい血液がまわる」と同意していた。
また、汗のベタつきやニオイの解消に効果的なのは、普段よりも高い温度のお風呂に浸かることを2週間ほど続けること。弱った汗腺を刺激して働きを正常に戻すことが効果的なのだそう。
高校生が実際に41℃のお湯に15分浸かる挑戦をしたところ、汗がサラサラしてベタつきが改善されたと効果を実感したと話していた。
足湯を使った実験に挑戦した高地優吾は、温泉ソムリエの資格を持っており、これまでにYouTube動画やバラエティ番組でその知識を活かしてきた。それだけに今回は手のひらを冷やす実験を行ったが、寒いときには手のひらを温めれば体を温めることができるという気づきは高地ならではと言えそうだ。
「バリューの真実」は、高校生をはじめとする若者をターゲットにした番組ではあるが、今回のように体に関する知識は誰にでも共通するものであり、この先も様々な場面で役立つことだろう。SNSなどでも手軽に情報が得られるようになったが、真偽不明な情報が混ざっていることも少なくない。だからこそ、専門家による解説を基に、検証を交えながら、正しい知識を得る機会は貴重と言えそうだ。
※高地優吾の高は正しくは「はしご高」
執筆・構成/ザテレビジョン編集部 バラエティ班
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