八神が深くため息をついてから蓮の椅子を蹴り、「お前、あいつのことになるとマジでIQ半分になるな」と憎まれ口を叩くと、蓮は八神のお腹をグーパンして、「授賞式の後、余計なまねしたことへのお返し」という。八神は苦しそうに咳き込み、「このクソガキ」と悪態をつく。
蓮は「あのとき、お前のせいで和真に勘違いされたと思った。俺が誰とでも寝るヤツだって」と吐き捨てるように言い、そして「アイツに捨てられたら、俺は死ぬ」と静かに話す。
「お前…」という八神に「わかってる、間違ってるって。だから、俺から終わらせるんだ」と決意したように話す蓮。
八神が半ば呆れながら「言わなくていいのかよ」と聞く。蓮は「いい。あいつ、これでもかっていうぐらいお人好しだから。俺がしたこと、これからすること、黙って見てるはずがない」と八神を見て言い、その後視線を落として「できるはずがない。あいつを俺の人生に巻き込むなんて」と続ける。
八神は「馬鹿が。逃げてるくせに威張るな」という。蓮は何も言えずに悲しそうに目を伏せるのだった。
孤高に立ち向かおうとする蓮がかっこよく、そして切ない。和真を思う蓮の深い気持ちも伝わってきて、胸締め付けられる。また、蓮のそばに八神という存在がいて良かったと思えるほど、八神が頼もしく思えた。
※高松アロハの「高」は、正しくは「はしご高」
◆構成・文=牧島史佳
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