お待ちかねの夕食は、山口県産の食材を中心に用意された11品。淡泊なイサキは皮目を焼くことで香りにアクセントをつけたり、コクのある身の味わいとコリコリした食感を楽しめるヒラマサを用意したりと、随所にさまざまな工夫が凝らされている。
続いて山口の和牛ブランド牛を使ったタタキ。高い品質を誇る黒毛和牛は、口にした小田井が目を丸くする不思議な味わいだという。炙られている表面は香ばしく、一方でレアに仕上げられている赤身部分はとろけて消える…。「咀嚼してるけど、ほぼ力入れてないからね」と声を大にして肉のやわらかさを訴えた。
食事中、「この番組のよくないところはね…」と語り始めた小田井。申し訳なさそうな表情で「舌が肥えすぎて、奥さんの手料理ですら『あれいつもより味が落ちたかな…』と思ってしまうくらいの錯覚に…これはちょっとカットしてもらっても…」とスタッフの笑いを誘った。
「そんなことはないのかもしれないですけども。愛情が入ってますからね、手料理はね」と言い訳をする小田井に、料理長から「そうですね…それは、僕らは込められないんで…」とささやかなフォローが入る一幕も。
夕食後、小田井はライトアップされた夜の中庭を楽しみにロビーへ向かった。砂利を波模様に整えた枯山水の印影が際立つよう、低い位置からライトが照らしている。光のおかげで濃くなった陰が、景色の風情を一層際立たせていた。
夜が明けて宿を後にした小田井は、改めて萩市に残る歴史的な遺物の数々に感動。宿についても夜の静けさに触れ、「ものすごく落ち着くお宿でございました」と笑顔を見せていた。
小田井のトークスキルはかねがね評価されてきたが、特に妻・LiLiCoを絡めた話題はパンチが強い。LiLiCo自身のパワフルでタフなイメージも手伝って、ちょっとした妻イジリが笑いを生むことを心得ているのだろう。もちろん“やりすぎ”にならないよう、すぐさまフォローを入れることも忘れない。今回見られた妻イジリも、小田井の優れたバランス感覚を見事に表したワンシーンだったといえるだろう。
テレビでのイジリは、夫婦仲が良好だからこそ。LiLiCoがMCを引き受けた回が好評だったということもあり、夫婦が支えあう共演回などにも期待したい。
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