WATWING・鈴木曉、メンバーがいなかったら「僕はここにいなかった」メジャー1stアルバム『Where』での挑戦を語る

2023/08/19 18:00 配信

音楽 インタビュー 独占

鈴木曉撮影=横山マサト

ダンス未経験からの挑戦「みんながいなかったら、僕はここにいなかった」


──ちなみに、今作において、曉さん個人として挑戦だったことや苦労したことはありますか?

やっぱりダンスですね。ダンスが本当に難しいです。

──曉さんはグループ結成時、唯一のダンス未経験者だったんですよね。未経験から始めて、今、ダンスは楽しいですか?

うまく踊れると楽しいですけど、うまく踊れないときは悔しいですし、目を背けたくなります。でもやっぱりうまくできたときや、メンバーみんなで揃ったときはめちゃくちゃ楽しいですし、ライブ中に「こんなすげえヤツらと踊っているんだ」と思うとすごくうれしくて。

──メンバーのダンスを見て?

はい。練習しているときも、やっぱりみんなすごいんですよ。だから一緒に踊れて幸せです。

──その考え方、すごく素敵ですね。

本当にそう思います。だって僕が踊れないときはみんなが優しく教えてくれるんですよ。だから僕も頑張ろうと思えます。

──それこそ、一人だけダンス未経験という状況からここまで、よく心折れずにいられましたよね。

いや、何回も折れました。何回も折れてそのたびにメンバーが助けてくれました。だからみんながいなかったら、僕はここにいなかったと思います。

鈴木曉撮影=横山マサト

「メンバーのおかげ」で広がった可能性も


──一方で、曉さんはグループの“音源リーダー”です。“音楽を聴く耳”のようなものは、グループに入る前から備わっていたのでしょうか?

完全にWATWINGになってからですね。僕はそれまで、気に入った曲をずっと聴くタイプだったんです。だけどWATWINGってみんな聴く曲が違って。練習の準備中にみんなで音楽を流すんですけど、みんなのかける音楽のセンスが良くてですね。そこで耳が鍛えられたんだと思います。そこからいろんな音楽を聴くようになりましたし、曲を作りたいなと思うようになってきました。

──WATWING加入前から音楽が好きで歌手を目指していたそうですが、その頃は自分で曲を作りたいとは思っていなかったのでしょうか?

全然思っていなかったですね。僕には作れないと思っていました。そもそもどうやって作るのかもわからなかったし。今は自分でも曲を作っているんですが、曲を作るようになったきっかけはコロナ禍。外出が規制されていた時期に、曲を作ってみようと思って調べてみたら、「コードを4つループさせて、それにあわせて歌ってみる」というのが出てきて。とりあえずそれをやってみたんです。うるさくなるといけないと思ってトイレにこもってひたすら(笑)。そしたら意外と作れて、楽しくなってどんどん作るようになりました。

──ダンスに作曲に…と、WATWINGに入ってからどんどんできることが増えていますね。

確かに。今、言われて気付きました。確かにWATWINGに入ってからできることがめっちゃ増えました! メンバーのおかげですね。

鈴木曉撮影=横山マサト