村田諒太が“ボンバーレフト”三浦隆司の世界再挑戦を占う

2017/07/14 19:56 配信

芸能一般

WBC世界フェザー級タイトルマッチで対決する王者ミゲール・ベルチェルト選手と挑戦者の三浦隆司選手(写真左より)ミゲール・ベルチェルト:Getty Images/三浦隆司:(C)NAOKI FUKUDA

7月16日(日)朝11時より、「エキサイトマッチ〜世界プロボクシング三浦隆司 世界王座再挑戦」がWOWOWライブにて生中継される。

同試合は、攻撃的ボクシングで知られる元WBC世界スーパー・フェザー級チャンピオン、“ボンバーレフト”こと三浦隆司選手が、同級現チャンピオンのミゲール・ ベルチェルト選手に挑戦する一戦。2代前のチャンピオンの三浦選手にとっては2015年11月に手放したベルトの奪還がかかっている。

この試合の見どころについて、三浦選手と同じジムで汗を流す、2012年ロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級2位の村田諒太選手に話を聞いた。なお、村田選手は当日ゲスト解説として番組に出演する。

――ベルチェルト対三浦戦が決まったと聞いたとき、どう思いましたか?

ワクワクしました。好戦的な2人が戦うわけですからね。三浦さんはポイントであしらうといったような下手な小細工をしない選手。ベルチェルトもパンチ力がある。そんな2人が戦うわけですから、試合前から年間最高試合になるだろうと予想がつくカードです。間違いなく面白い試合になるでしょう 。

――村田選手は三浦選手と練習することがあると思いますが、感じるものはありますか?

三浦さんに関しては尊敬の一言ですね。三浦さんを見ていると「僕ももっと練習しなくちゃいけない、もっと考えてやらなくちゃいけない」という気にさせてくれる人です。練習に真摯(しんし)に向き合っているし、周囲の人にも親切だし、ボクサーのかがみのような人です。本当に優しいですよ。

――ボクサーとしての三浦選手の魅力は?

それは「ボンバー」といわれる左ストレートでしょう。それに左アッパー。右フックも強いのですが、やっぱり左ですね。

――ベルチェルトも三浦選手に劣らない強打者ですね。

ベルチェルトはワン・ツーのあと、もう一度、左のジャブを返してくるんです。あれが相手にとっては厄介なんだと思います。(前王者の)フランシスコ・バルガスもあれにやられた。ワンとツーまではブロックしたけれど 、深く踏み込んできてスリーの左を当てられ、顔面を跳ね上げられていました。それでリズムを崩してしまった。

――カウンターを合わせることは難しいのでしょうか?

おそらく他の選手よりもスリーの返しのタイミングが速いと思います。あの独特のタイミングにはまってしまうと三浦さんもマズイと思います。ただ、ベルチェルトはサウスポーとの対戦経験が少ないので、そこがどうでしょうかね? 相手がオーソドックス(右構え)の場合は対角線上にジャブを当てやすいけれど、相手がサウスポーの場合は右手が前にあるのでスリーが当てにくいのではないかと。これまでのベルチェルトの戦い方が通用するかどうか、そのあたりがキモになるような気がします。ましてや相手が三浦さんですからね。安易に飛び込むとボンバーが待っているわけですよ。こうやって話しているだけでもワクワクしますね。

――では、試合展開を予想してください。

中盤から終盤にボンバーさく裂、左ストレート、もしくは左アッパー、左のボディブローかな。いや、やっぱり左ストレートでしょう。バチンと決まってベルチェルトがダウン。立ったところをボンバーが追撃、そしてレフェリーがストップしてTKO。もうね、分かるでしょう、僕は三浦隆司のファンなわけですよ。その姿しか想像したくないですね。

――最後に三浦選手にメッセージを。

三浦さんが練習する姿を近くで見せてもらって、それに刺激を受けて僕も練習できているので、そのことに感謝しています。けがなく、いい試合でタイトルを取ってくれることを願っています。

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