あなたは誰目線で楽しむ? 「マーベル フューチャー・アベンジャーズ」先行レビュー

2017/07/21 08:00 配信

アニメ

7月22日(土)よりスタートするアニメ「マーベル フューチャー・アベンジャーズ」の先行レビューをお届け! (C)2017 MARVEL


7月22日(土)よりDlifeで放送がスタートするテレビアニメ「マーベル フューチャー・アベンジャーズ」(毎週土曜朝8:00-8:30ほか)。アイアンマンら“アベンジャーズ”と少年たちの活躍を描く本作を、オンエア前に視聴した先行レビューを掲載する。

マーベル フューチャー・アベンジャーズ」は、マーベルのキャラクター原案・監修の下、日本オリジナルで3年ぶりに製作されたマーベルテレビアニメシリーズ。

映画などでおなじみのアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ハルク、ソー、ワスプといったマーベル・ヒーローたちで結成された “アベンジャーズ”に、悪の遺伝子操作によって創り出された超人的能力を持つ少年・マコトたちが弟子入り。彼らが“フューチャー・アベンジャーズ”を名乗り、ヴィランズと戦いながらヒーローへと成長していく物語を描く。

マコトたちは悪の組織・ヒドラによって生み出され、超人的能力を持つ(C)2017 MARVEL


タイトルで表されている通り、本作はマコトたち“フューチャー・アベンジャーズ”を軸に物語が展開していく。彼らは悪の組織・ヒドラによって生み出された存在で、アベンジャーズがヴィラン(悪)・自分たちはヒーローと教わり育てられてきた。しかし、あるきっかけでそれが逆であったことに気付き、組織からの脱出を試みる。“悪由来の力で敵と戦う”というモチーフは日本人にもなじみ深い。

アイアンマン/トニー・スタークの小粋なトークは本作でも健在(C)2017 MARVEL


アイアンマン/トニー・スタークの小粋でウィットに富んだトークと知性あふれる問題対処は、本作でも健在。猪突猛進な行動派・マコトと初めて対面するシーンではその年齢差も伴って、彼の魅力がさらに際立っており、第1話の名場面となっている。

アベンジャーズのド派手なアクションは本作の大きな魅力の一つ(C)2017 MARVEL


また、アベンジャーズのヒーローやヴィランが初めて登場する場面では、キャラクターの名前が表示されるため初心者にも分かりやすい。長い歴史を持ち、近年は映画も多数公開されているマーベル作品だけに「今更シリーズに入れない…。そもそも何から見れば良いの?」という方々もいるかもしれないが、本作はそういった視聴者への導入にもうってつけの作品だ。

【写真を見る】アイアンマンが弟子の少年戦士たち“フューチャー・アベンジャーズ”と共闘(C)2017 MARVEL


そしてもちろん本作ではアベンジャーズによる敵との大立ち回りも演じられ、ヒーローたちの魅力が存分に味わえる。さらに、アイアンマンとマコトの共闘も展開。番組を見る子どもたちは、自分と年の近いマコトが憧れのヒーロー・アイアンマンと協力して戦う様子に、自分の姿を重ね合わせて興奮すること必至だ。また、今後5人のアベンジャーズと3人のフューチャー・アベンジャーズの、どういった組み合わせのコンビネーションが見られるかも楽しみなところ。

マーベル映画好きにも未経験者にも、ちびっこも大人も楽しめる「マーベル フューチャー・アベンジャーズ」。決して子ども向けと侮ることなかれ、見る人に応じてさまざまな視点から楽しめる傑作だ。