――キャスターを務めるにあたってどのような準備をされてきましたか?
選手たちにお話をうかがったり、試合を見たり、本当に基本的なことです。これまでなかなかバスケを見る時間がとれなかったけれど、キャスターに就任したことで仕事としてバスケを見られるので、そこはすごくうれしかったです。
あと、僕ならではの強みとしては、キャプテンの富樫勇樹選手と交友があって、直接連絡がとれること。キャスターに就任した当初はチームのことや「なんで3ポイントシュートが多いの?」「このプレーはどういう意図でやっているの?」みたいなプレーの疑問を彼に連絡してよく聞きました。
――富樫選手とはどういうきっかけで親交があったんですか?
僕が以前顔を出していたバスケチームに、アメリカの高校を卒業したばかりの彼が遊びに来たんです。当時、僕が本気で仕掛けたプレーをかわして、やっつけられてしまい。ものすごく悔しかったです(笑)。
――今回のW杯で初めてバスケを見るという方もいると思います。田中さんならではの観戦の秘訣を教えてください。
普段スポーツを見る習慣がない人にこそバスケはおすすめです! 展開が早いし、試合時間もそれほど長くないし、思わず叫んでしまうようなスーパープレーが試合中に何回もあるので。あとは…うーん、僕自身が「バスケは絶対面白い」って思っているので難しいです(笑)。ただ、キャスターとしてそういった方がバスケを楽しめるようなお手伝いができればと思っていますし、何より僕自身が試合を楽しもうと思っています。
――最後に、読者にメッセージをお願いします。
日本代表は初戦から強豪のドイツ戦と対戦します。簡単に勝てる相手ではないですが、磨いてきた“全員バスケ”で勢いに乗れば、押し切ることも不可能ではないと思います。日本のジャイアントキリングを信じて、一緒に観戦を楽しみましょう!
◆取材・文=青木美帆(ブルーノオト/so blue.)/撮影=阿部岳人/スタイリスト=山本隆司/ヘア&メーク=大橋覚/衣装協力=DSQUARED2(ジャケット、パンツ)