コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、かわいいものが大好きな女性・習志野咲がコンビニ店員として主人公の少女と出会う心温まるストーリーが魅力と話題の『とあるコンビニ店員の話』をピックアップ。
作者の矢村いちさんが2023年7月14日にX(旧Twitter)に投稿したところ、6万1千件を超える「いいね」を獲得し、「圧倒的ほっこり」「寝る前に大号泣…尊い」「優しい世界」など多くの反響が寄せられた。本記事では、矢村さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
かわいいものが大好きな習志野咲はオシャレ代を賄うため、コンビニ店員としてアルバイトをしている。コンビニに数週間前から来る少女がかわいくて好意を抱く。しかし、その少女は質問しても言葉を返してはくれない。声を聞きたい習志野だが、やがて声を聞けない真相を知るのだが…。
女性同士の友情がピュアで、ラストまで心の温まる関係が描写される。コメディもユーモラスで、習志野と主人公の女学生の進展にX(旧Twitter)上では「尊死」「とてもエモい」「凄い良い作品だし面白い!」などのコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。
――『とあるコンビニ店員の話』のモチーフはどのようにして生まれたのでしょうか?
学生時代登校中に毎日、昼食を買っていくコンビニがあって、そこの店員さんと日常的なやりとりをすることがあったので、そこから生まれた話です。
――本作で習志野咲のシリアスな心理描写はどのようにして生まれたのでしょうか。
習志野からしたら褒めた言葉、善意100%の言葉が相手を意図せず傷つけてしまう、というコミュニケーションの難しさを表現したいと思ったからです。
――矢村さんがお気に入りのシーンやセリフを、理由と共にお聞かせください。
『謝ろう』と決意したところです。
実際自分の非を認めて謝るというのはなかなか難しいと思うのですが、それが出来る習志野は素直でまっすぐな子である、と表現出来たと思うので気に入っています。
――本作では、2人の出会いが進展して完結するところが象徴的です。本作を書く上でこだわっている点がありましたら、理由と共に教えてください。
主人公・真白の『声がだせないこと』に対しての反応を学校以外の場所で表現したいと思いました。
その上で普段とは違う場所に出来た『友達』を描き、主人公の世界が広がっていくという点を見せたかったです。
――コンビニ店員である習志野と声のだせない少女の関係で、今後の見どころや注目してほしい点についてお聞かせください。
年上のお姉さんであるこの子が主人公の背中を押し、優しく支えていく様子を見ていただけますと嬉しいです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
物語は終盤に差し掛かり、真白が抱える心の問題に焦点があたっていきます。
真白は声がだせるようになるのか、友達との絆はどう変わっていくのかを楽しみにしていただけますと嬉しいです。
単行本が出た時など、反応をいただけるのが励みになるので読者の方の声は本当にありがたいです。
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