7月29日(土)公開の映画「東京喰種 トーキョーグール」。主人公のカネキ(窪田正孝)の親友・ヒデ役で出演しているのが、ダンスボーカルグループ・超特急のカイこと小笠原海だ。音楽に演技に全力投球の彼に直撃インタビュー!
――映画「東京喰種 トーキョーグール」への出演が決まったときの感想はいかがでしたか?
小笠原海(以下、小笠原):原作の大ファンだったので、映画に出られること、しかもヒデ役ってことで、飛び跳ねるほどうれしくて。(出演決定は)事務所で聞いたんですけど、フロアにいたみんなとハイタッチして喜びました(笑)。
――ヒデを演じるにあたり、どんな役作りをしましたか?
小笠原:ヒデって原作の中で過去があまり触れられてないんですよ。(主人公の)カネキ(窪田正孝)との出会いや親友になった理由とかはあるんですけど、ヒデ自身のこと…例えば、家族のことだったり、どういう環境で育ったのかだったりっていうのはなくて。それを自分なりに想像するところから始めました。カネキとはただの大学の友達じゃなくて、小さいころからの幼なじみなので、そういうものが全くないと、気心の知れた親友っていう関係性にはなれないと思ったんです。
――カネキを演じる窪田さんは、小笠原さんの事務所の先輩でもあります。窪田さんと親友役で共演というのはいかがでしたか?
小笠原:窪田さんと親友役で共演できることはもちろんうれしいですし、すごく光栄なことなんですけど、なにせ今回が初対面だったので。僕はドラマや映画を見て知っていましたし、窪田さんも「超特急」という存在を知ってるというくらいだったので、お互いを知ることから進めていきました。
――どうやって知り合っていったんですか?
小笠原:知り合うって、付き合ってるみたいになってる(笑)。でも、やっぱり撮影の合間とかでたくさんお話させていただいたりとかですかね。自分の撮影がなくても窪田さんの撮影を見学させてもらったりもしました。そういう中で知り合っていったというのが、僕たちの馴れ初めです(笑)。
――共演シーンも多いですし、お2人の間で演技についての相談もしたりしましたか?
小笠原:具体的にこうしようみたいな相談はあまりなくて、普段話している延長というか。楽しい空気感のまま、その中でカネキとヒデという人物になるっていう感じでした。でも、シーンによっては窪田さんがアイデアをくださったりもしましたし、そうきたかっていうアドリブがあったり。実際に会う前は、いろんな役をやられているからこその、どういう方なのかがつかめないミステリアスな印象を持っていたんですけど、お会いしたらすごく優しくて。しかも、作品に対して熱い思いを持っているし、とてもストイックに役作りにはげまれていて、本当にすごい方だぁと思って尊敬しています。
――ヒデは作品の中でも飛び抜けて明るいキャラクターの持ち主ですが、実際の小笠原さんとも似ていますか?
小笠原:基本は落ち着いている方だとは思うんですけど…楽しいことがあればブチ上がります(笑)。
――(笑)。どんなことがきっかけで“ブチ上がる”んですか?
小笠原:やっぱり、「東京喰種―」が決まったときはブチ上がりました。だって、飛び跳ねるぐらいですよ? 当時21歳だった成人男性、社会人が、飛び跳ねるんですからね(笑)。今思うと、下の階の方には申し訳ないなぁと思います(笑)。そういうときはブチ上がりますけど、普段は割と落ち着いている方かな、と。どうでしょうか?(と、スタッフを見る) …そんなこともないみたいですね(笑)。
――小笠原さんは今作のほか、現在公開中の映画「ハローグッバイ」にも出演されてます。どちらも友情がテーマの一つになっていますが、小笠原さんが友情と聞いてイメージするものは何ですか?
小笠原:僕自身は、知り合いはまぁまぁ多いと思うんですけど、友達はそんなに多くないですね。親友と呼べる人は5人くらい。小学校からの幼なじみと高校の友達なんですけど、彼らとは何もしなくても自然とつながってるというか。久しぶりに会っても、そのときの温度にすぐ戻れる。会わないからといって関係性が冷めるわけでもないですし。何も気を遣わず、何も考えずに傍にいられる。友達とか友情って聞くと、彼らのことが思い浮かびますね。
――小笠原さんが芸能界に入ろうと思ったきっかけは何だったのですか?
小笠原:番組の公開オーディションみたいなものに参加することになり、結果的に最終選考まで残って、その模様がテレビで放送されたんです。そこでカメラの前で自己アピールとかをしたとき、カメラの前で表現するのってすごい楽しいなぁと思ったんですよね。オーディションに参加したのは自分の意志ではなかったけれど、それがきっかけで芸能活動をやってみたいなって。
――ダンスボーカルグループの超特急のメンバーとしても活躍中ですが、ダンスはもともとやられてたんですか?
小笠原:この世界に入る前の中2からやっていました。最初は完全に趣味だったんですよ。踊るのが好きだから始めただけだったので、それがこんな風に仕事につながるなんて、すごくうれしかったです。
――超特急は先日、初の日本武道館公演を開催。武道館のステージに立った感想はいかがですか?
小笠原:アーティストやミュージシャンにとっては、やっぱり一つの到達点みたいなところがありますよね。でも、正直、8月8日(火)まで続くツアーの真ん中での公演だったので、もちろん、すごく幸せで、すごいステージでやらせてもらったんだなぁとは思いますけど、達成感みたいなものとはまた違って、ライブ楽しかった!って感じでした。
――超特急としても俳優としても活躍する小笠原さんが、今後目指すものとは?
小笠原:俳優としては、これからも出演する機会があるならどんどん出ていきたいです。「東京喰種―」というすごく大きな作品で大事な役をやらせていただいたので、この経験を無駄にしないように、もっともっといろんなことができたらいいな、と。超特急としても俳優としても、もっと上に行きたいという気持ちを常に持って頑張っていきたいと思ってます。
片貝久美子
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