「柊くん、見てたの?」と驚く明日香に、柊はさらに「あれ以来、明日香のことが気になって仕方なくて。建築の研究も集中できなかった。できればちゃんと説明してほしい」という。明日香は立ち上がって「ちょっと待って。それってもしかして、嫉妬してくれたってこと?」と聞く。柊がピンと来ないようで戸惑っていると、明日香は「だってさ、建築のこと以外で俺のことずっと考えてくれたってことだよね」と興奮する。明日香が柊の側に駆け寄ろうとすると柊が条件反射的に逃げて、テーブルの周りをぐるぐると追いかけっ子する二人。
「話逸らさないで」と柊が言うと、明日香は「ごめん、でも、あれはそんなんじゃなくて、ただ友達に恋人のふり頼まれただけだから」という。柊が「それだけ?」と驚くと「当たり前じゃん。俺が好きなのは柊くんだけだから」と柊の目を真っすぐに見つめて告げる明日香。
「信じてくれた?」と明日香が聞くと、柊は「信じるけどなんか変。今ちょっとうれしいって思ってる」と言いにくそうにもじもじと話す。「柊くん!」と感極まって明日香は柊に抱きつく。柊が動揺しながらくすぐったいというと、明日香は「だって、うれしいんだもん」とさらに柊を抱きすくめるのだった。
見ている方も柊も明日香もまるごと抱き締め「良かったね!うれしいね!」と言いたくなる。これまで明日香が健気に堪えている姿を見てきただけに、うれし涙まで出そうになる。柊もずいぶんと進歩したものだと胸がジーンと熱くなった。
※超ときめき宣伝部の正式表記は、ときめきと宣伝部の間に白抜きハートマーク
◆構成・文=牧島史佳
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