コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、“サラリーマンと人見知りな飼い猫のほっこりするエピソード”を描いた漫画『人見知りの子猫と家族になりたい男の話』をピックアップ。
作者である漫画家の井々エビ出汁さんが、2023月5月20日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、2.9万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では井々エビ出汁さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
主人公は孤独なサラリーマン。毎日働いて飯食って寝てを繰り返し、“世間が掲げる幸せは俺には縁がないものだ”と思っていたが、そんな主人公のもとに子猫の「チビ」がやって来る。しかしチビは人見知りだったため、なかなか主人公に懐かない。
徐々に慣れてくるかと思いきや、しばらく経っても依然として警戒心むき出しの状態が続く。終いには、主人公がご飯を持ってきただけで「こっち見ないでほしいんだがー」と威嚇されてしまうのだった。
その夜、主人公が自宅で仕事をする様子をじっと見つめるチビ。「チビおなかすいたんだが…」「あ！いまならあいつ見てない！」と、主人公が持ってきたご飯をそっと口にする。その瞬間「うまいんだがー！」と目をキラキラさせるチビ。主人公は“かわいい”と思いつつも、また威嚇されることを考えて、がっつり見たい気持ちをどうにか我慢する。
そして、まだお腹が空いていそうなチビを横目に「あ～なんか小腹減ったなあ～」「チビにあげたお魚パンまだあったかな～」と独り言をつぶやく主人公。お魚パンを手にすると案の定チビが近寄ってきたため、主人公は目を合わせずにそっとお魚パンをチビに手渡す。多少警戒しながらもお魚パンを受け取ったチビは、背中を向けておいしそうに食べ始めた。
そんなチビをよそに、主人公は“初めて手から受け取ってくれた”と感動。そして、“ゆっくりじっくりチビのペースで家族になろう”と誓うのであった――。
主人公と子猫のほっこりするエピソードが描かれた本作。ネット上では、「ちょっとしたことでもペットとの距離が縮まると嬉しいよね。すごく共感した」「チビがかわいいんだがー!!」「チビちゃん、うちにも来てほしい」「洋服を着てる姿も、喋り方も全てが尊い」「優しい飼い主とかわいらしい猫が最高！」「優しさ溢れるストーリーで癒された」などのコメントが寄せられている。
――『人見知りの子猫と家族になりたい男の話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
私自身も猫と生活しており、普段感じている猫の魅力を何とか形にできないかと思ったのがきっかけです。
――本作では、まるで“人間の子ども”のような子猫が非常に可愛らしく、印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。
ありがとうございます！子猫と暮らした経験のある人だけでなく、ない人にも魅力が伝わるように、キャラクターの表情や動きなどは特にこだわっています。耳や尻尾の動きなども我が家の猫を参考に描写していますので、猫好きの方にフフッと笑っていただけたら嬉しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
気に入っているシーンは2ページ目の「こっち見ないでほしいんだがー」とチビが威嚇するシーンです。一生懸命に威嚇する子猫の持つ独特の可愛らしさが大好きなので、描いていてとても楽しかった記憶があります。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか？
実際に動物と触れ合ったり、動画や写真などを通して感じる魅力から着想を得ていると思います。「綺麗だな」「可愛いな」「かっこいいな」をどうやったら一番伝わるかなと考えながらお話を作っています。
――井々エビ出汁さんの作品では、動物や人の表情がとても丁寧に描かれているため、登場キャラの感情が伝わりやすい印象を受けました。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか？
ありがとうございます！表情は動物も人も感情が伝わるように気をつけて描いていますので、そう言っていただけて嬉しいです。
――今後の展望や目標をお教えください。
この先も読者の皆さんにほっとできる時間を共有できるような作品を作っていきたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！
いつも見てくださってありがとうございます！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！これからもよろしくお願いいたします。
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