<ドラマアカデミー賞>主演男優賞は「だが、情熱はある」高橋海人『若林(正恭)さんを「生きる」ことを意識していました』

2023/08/24 17:00 配信

ドラマ

第116回ドラマアカデミー賞で高橋海人が主演男優賞を受賞(C)日テレ

2023年4~6月放送ドラマを対象に開催した第116回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞の受賞者を発表中。主演男優賞は、「だが、情熱はある」(日本テレビ系)の高橋海人が受賞した。お笑い芸人・オードリーの若林正恭役に挑み、話すときの癖、声が裏返るタイミング、笑い声、漫才のテンポ感など精密過ぎる再現度で視聴者を驚かせた。

物まねを超えた憑依(ひょうい)型演技で高橋海人が主演男優賞


受賞を受けて高橋は、「僕が1位なんですか? やったー! ありがとうございます。自分の中の熱量をかなり注いで頑張ったので本当にうれしいです」と喜びを爆発させた。

オードリー・若林正恭、南海キャンディーズ・山里亮太という実在の芸人の半生を基にした同作だが、高橋は「僕は林遣都さん主演の『火花』が大好きで、芸人さんの人生を描く作品に憧れがあったんです」と明かす。それだけにオファーはうれしかったが、「見た目も何もかも全然似ていないと思っていた」若林役にプレッシャーも感じたという。

しかし、始まってみれば「顔が違うのに声や動作が若林そっくり」「憑依したような演技」と視聴者をギャップで沸かせた。高橋自身は「物まねにはしたくなかった」と語り、「若林さんの“内側”を多くの人に知ってほしかったので。若林さんは何に感動して、どんなことに悔しがるのか、そういう精神的な部分を大事に演じました。若林さんをまねるのではなく、『生きる』みたいなことを意識していました」と当時の心境を振り返った。

共に見事な漫才を見せた“相方”にも感謝


完成度の高い漫才シーンも評価された。特に第9話は印象深かったといい、「M-1敗者復活戦の漫才を含め、漫才シーンが2回、泣く場面も2回あって、濃密な回でしたね。撮影もタイトだったので、(春日俊彰役の)戸塚純貴くんとはゆっくり漫才を合わせる時間がなく、夜中に2人で公園に行き、練習していました。純貴くんとは毎シーンいろいろ相談しながらやっていて、相方役が純貴くんで本当に良かったなと思います」と、”相方”への感謝も明かしていた。

※高橋海人の「高」は、正しくは「はしご高」