もう一つ不穏なのは、鶴木の怪しげな動き。前回も「迎えに行くよ、美世」と美世と何らかの繋がりがあることを匂わせていたが、今回も意味深な発言が続く。桜の木を眺めていた鶴木に「すでに予兆はある。目覚めは近いぞ」と声をかける男性。それに対し、鶴木は「俺が守ります。それが俺の“役目”ですから」と返す。その後、葉月との外出中に立ちくらみを起こした美世を受け止めたのは鶴木だった。
清霞は美世の悪夢の原因を突き止めようと、薄刃家について調べるも、全く情報が出てこない。分かっているのは、美世の母・澄美(CV:日高のり子)が薄刃の人間を名乗ったということだけ。特殊な異能を持つ家系がゆえに秘匿されている薄刃家。その秘密を鶴木が握っている可能性は十分にある。
清霞との政略結婚を機に幸せへの道を歩み出した美世。しかし、新章とも言えるこの第8話でガラリと雰囲気が変わり、ますます“異能”をめぐるファンタジー要素と緊張感が増し始めている。美世が見ている悪夢は、異能を持たずして生まれた彼女に何らかの力が芽生える予兆なのか。放送後は、SNSで「また美世が酷い目に遭わないか心配」「鶴木が現れた意図と薄刃家の実態も気になるところ」「今だ謎に包まれた美世の悪夢。オクツキの異形となにか関係がありそうですね」「新の仕掛けてきてる感じが心配になる」と今後の展開を不安視する声が挙がった。
■文／苫とり子
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