「アバター」「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」など、映画史に残るヒット作に多数出演してきた世界屈指の名優ゾーイ・サルダナ。その代表作の一つである「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ三部作の最終章となる「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」が、この8月にディズニープラスで配信開始。そこで今回は、「ガーディアンズ」シリーズでの活躍を中心に、ゾーイの魅力を深掘りしたい。(※以下、一部作品のネタバレを含みます)
2000年にデビューして以来、ジャンル問わず様々な作品に出演してきたゾーイ。「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」や「スター・トレック」などの大作映画に出演後、ジェームズ・キャメロン監督作「アバター」のネイティリ役に任命され、映画史に残る超大作で歴史に名を刻むことに。そんな彼女は続けてマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に出演したことで、世界的スターとしての地位を確固たるものにしたといえる。
ひょんなことから“守護者/ガーディアンズ”として銀河の平和のために闘うことになった悪名高きはみ出し者たちの活躍を描くSFアクション「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。クリス・プラット演じるスター・ロードことピーター・クイルを囲むメンバーの異色さは一目瞭然。マシンガン片手に怒り狂うアライグマや一言しか発さない“木”など銀河中の多種多様な生命体が揃う中、負けない存在感を放つのが緑色の肌と赤黒い髪色が印象的なガモーラだ。
ガモーラは銀河の生命を脅かそうとする征服者サノスを父にもつ役どころ。サノスといえばMCU史上、最高の盛り上がりを見せた「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」と「アベンジャーズ/エンドゲーム」で史上最悪のヴィランとして君臨したキャラクターで、MCUを繋ぐ大きな役割を果たしていた。
その娘であるガモーラについてゾーイは「彼女は忍びのような暗殺者。容赦なく死をもたらし、荒っぽい」 と説明。自由自在に剣を操り、素早く無駄のない動きで敵を仕留めていくミステリアスで色気あふれる暗殺者だ。目的のためなら手段を選ばない冷酷さの半面、孤独な人生の末に出会った仲間に対して家族愛のような思いを心の内に抱いているガモーラ。そのギャップにピーターのみならず、ファンも心を鷲掴みにされたはず。
複雑な生い立ちからくる葛藤に揺れ動く様を見事に演じているゾーイを一目見れば、彼女以外に誰がガモーラを演じるのか考えられないが、この見事なキャスティングを実現させたのは他でもない、監督ジェームズ・ガンだ。
「これまで一度もそんなこと起きたことなかったのだけど、彼(ガン)が電話してきて“脚本を書いている時に、頭に浮かんでいたのは君だけだ”と言ったの」 と監督直々にオファーがあったと告白したゾーイ。「絶対に同じこと他の女優50人にも伝えているでしょうって言ったら“いやいや、本当にまじめな話。真剣に君に脚本読んでみてほしい”と言われて、脚本を読んだ」と明かしている。
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