智明は弁護士の説得もあり、不慮の事故だったとうその証言をした。そのころ、智明が逮捕されたことに動揺した繭美が理子を呼び出して万年筆のことを問い詰めると、理子は自分が現場に残したと打ち明けた。伊東北警察署の担当刑事・脇谷(鈴木康介)がこだわっていたため、疑いの目をいったん他に向けようとしたというのだ。
また、前回ラストで衝撃を呼んだ、繭美がクローゼットに隠していた血まみれの服が詰まったゴミ袋。その存在を理子も知っていたことが分かった。処理の仕方を繭美が理子に相談している時、繭美の家のチャイムが鳴った。鳴らしたのは智明のことで聞き込みに来た上原だった。
繭美と理子がつながっていることはバレてはいけない。動揺しながら玄関先で対応した繭美は質問に正直に答えたが、最後に智明に会ったときに乗っていた車を見せてほしいと上原。車種とナンバー、そして写真もというのだ。
車の助手席には理子の弟の名前入り荷物が置いたままだったが、繭美が時間稼ぎしている間に先回りして無事だった。だが、車の後ろにあった傷に上原が気付いた。それは由香里が偽装自殺する日に繭美が“何らか”の理由で血まみれになり、”何か“を運ぼうとしたときについてしまったものだ。
偽装自殺と同時に進行していた“何か”。上原の繭美への聞き込みは智明の証言を裏付けるためのものだったが、やさしい雰囲気を醸し出し、ひょうひょうとしている一方で、鋭い眼光も向けた。彼女たちのうそをもう見抜き始めているのかもしれないと思わせる。名バイプレイヤーとして数多くの作品に出演している野間口の演技力のさすがなところだ。
SNSには「いちばんの誤算、上原さんが優秀すぎるほど優秀な刑事だったことだよな」「上原刑事が回を追うごとに鋭く核心をつき始めているのが魅力的」「キレ者だね~」「野間口氏の追い込み方がさりげなく怖い」といった反響が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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