イム・ジヨン“サンウン”の「夫死亡定食」シーンが話題に キム・テヒ“ジュラン”と演技合戦が繰り広げられる<庭のある家>

2023/08/30 18:00 配信

ドラマ レビュー

度重なる不審な言動で、夫への不信感を募らせるジュラン…


同話では、ジュランがジェホを不審に思い始める様子も描かれた。ジュランは帰宅したジェホに、庭から“手のようなモノ”が出てきたことを告げ、確認してもらうことに。するとジェホは「家を建てた時のゴミが埋まってたんだ」「それで土が腐ることもあるらしい」と言い放ち、人の手に見えたゴミとして、“ゴム手袋”を見せる。

しかしジュランは「この目で確かに見たの」「人間の指だった」と、納得ができない様子。そこで「私が掘る」と庭に向かおうとするのだが、ジェホはそれを頑なに引き止めて、“姉の命日が近いから気になるのではないか”とジュランをなだめるのであった――。

その後もジェホの不審な言動は続く。ジェホはユンボムに夜釣りに誘われていたものの、「昼間のこともあるし君を一人にしたくない」と、夜に出かけないことを伝える。しかし、夜中ジュランが目を覚ますと、隣で眠っているはずのジェホの姿が見当たらなかった。

朝になり、ジュランが「いつ帰ったの?」と尋ねると、「出ようとしたら雨が強くて諦めた」と話すジェホ。そしてジェホは「そのあと書斎で寝てしまった」と言うのだが、その日ジュランは、靴箱で夫の長靴や、車のタイヤに泥がこびりついているのを見つけてしまう。明らかに雨の中を出かけたかのような形跡に、ジュランはますます不信感を募らせるのであった。

その後家族で教会へ出かけ、家に戻ると、突然“ユンボムの死について聞きたいことがある”と警察が訪ねてくる。そして夫が連行された後、ジュランは夫の数々の不審な言動が気になり自宅の防犯カメラを確認するのだが、その日の映像は消されていた。

しばらくして家に戻って来たジェホがシャワーを浴びていると、ジェホのスマホに1通のメールが届く。それに気づいたジュランがこっそりメールを確認すると、そこには若い女性の写真と共に「パク・ジェホ先生 私を知ってるでしょ?」というメッセージが…。それはサンウンが“持ち主不明のスマホ”から送ったメールだった――。

韓国で話題となった「夫死亡定食」シーン


同話でも見どころのあるシーンが数多く描かれたが、中でも注目すべきはサンウンの食事シーンだ。“ユンボムの死”によってDVから解放されたサンウンが、食堂でジャージャー麺を一心不乱に貪る姿は、韓国でも話題となり「夫死亡定食」というワードで話題を呼んだ。本来であれば夫が死んだことでご飯が喉を通らなくなってもおかしくないのだが、サンウンの場合はその逆…。言葉ではなく、食事を通してサンウンの心情を表現したイム・ジヨンの演技はまさに圧巻だ。“狂気すら感じる暴食シーン”で、今までの苦しい生活から解放された様子が伝わってくる。

また庭から“腐敗した手のようなもの”が出てくるシーンにおいて、ジュラン役を演じるキム・テヒの怪演ぶりにも拍車がかかっていた。“人の手”を発見した際、ジュランは錯乱状態になるのだが、その中で“異臭の原因が自分の予想通りだった”ということに対する安堵感や、ある意味喜びすら込み上げるような表情も見られた。本作が自身にとって“サスペンススリラー初”とは思えない見事な演技力で、複雑に交差する感情を演じている。

第2話では新たに描かれる伏線や展開だけでなく、実力派女優2人による演技合戦も見どころと言えるだろう。

◆文=ザテレビジョンドラマ部